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プロローグ:I'm bomber,and I'm right behind you

自分、色んな作品見てて、語録とか描写とか、記憶の節々から持ってきてます。それでもいいよって方は読んでくだされば幸いです

 ドカァァン!ドコォォン!バコォォン!

鳴り響く爆音が後ろから迫ってくる。その爆音から逃げるのは1つの黒い影。その細マッチョのスキンに黒マントの男「息取り」は活路を見出すべく、爆音の主から醜くも逃走していた。


先程起こった爆発で倒れた木々が地面にぶつかった衝撃で地面が揺れる。砂煙とスモークの中を走っていたせいで、気づけば息取りの逃走経路は倒木でできた積み木で塞がれている。


(じわじわ追い詰められてる自覚はあったが、まさか行く先どころか四方を塞がれるとは思わなかった。)


爆発による倒木と地形破壊で今進もうとした所には巨大な壁ができている。通ろうとすれば通れないこともないがさすがに通っている間に攻撃を食らってしまう。それでは本末転倒である。


(さて、ここで導かれる選択肢は2つ。1つ目は自分も相手と同じように地形破壊スキルを利用し道を切り開く。だがこれは弱者の選択肢だ。ならば選択肢は必然的に残りの一択!ここで…)


「迎え撃つ!」


そう高らかに宣言しながら「息取り」は2本の刀剣を取り出す。


そこに爆音の主が軽やかに降り立ち言葉を紡ぐ。


「あのさぁ、その二刀流の王道剣士ビルドでスモーク炊いてスキルリキャスト稼ぐとかいう小賢しい作戦、ダサいし弱いからマジでやめた方がいいよ?」


「息取り」がけたたましく叫びながら返す


「うるせぇ!PKerが偉そうに王道語ってんじゃねぇ!」


はぁ、とため息をつきながらPKerと呼ばれた女は返す


「それなんの反論にもなってないから。あとその衣装もダサいからママにでも選び直して貰いな」


顔を真っ赤にしながら(実際はなってない)「息取り」は少ない語彙で精一杯の言葉を返す


「うるせんだよ!人のセンスにケチつけてんじゃねぇよ!仮にも女にそういうの言われんのは普通に傷つくんだよ!てめぇそういうの考えろや!マジで許さねぇからな絶対倒す!」


(こういうところで「殺す」って言葉が出てこないあたりが地味にネットマナーいいんだよね。こういうなりきりRP(ロールプレイング)が好きなとことか無くせば割とモテそうなんだけどなぁ…)

そんな事を考えてるうちに目の前の「息取り」にスキルエフェクトが大量にかかっていることに気づく。更に「息取り」は胸の前で2本の刀剣をX状にクロスさせ構える。


「ちなみになんだけどそれで僕に勝てると思ってる?w」


爆弾魔の女は余裕そうな表情で「息取り」に挑発するように問いかける


「当たり前だろ、さっきは地形がボコボコしてたがここは更地だ。問題なく決まる」


「あっそ」


自分から聞いたくせに女はつまらなそうに答える。そして2人の間に沈黙が流れる間も無く「息取り」が攻撃の宣言をする。


「…いくぞ」


「ドスコォイ!!」

「…ふん!」


2人がすれ違いながら互いに攻撃する


「だから言ったのに、そのビルド弱いよって」


そう女が言ったと同時に「息取り」がポリゴンを撒き散らしながら大量の爆音と共に爆発四散する。


時間が経過したことにより修復されていく地形を眺めた後、空を仰ぎながら女は強く言葉を吐き出す。


「隠し要素は見つかんないし見つかってもロックされてたりするし、もうPVPもPKも飽きちゃったよぉ〜………早く新要素こないかなぁぁぁぁぁぁ!!!?」ボガァァァン!


勝者は1人、保険として仕込んでいた第二第三の爆弾が爆発する中叫んでいた

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