表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
970/1019

0943 大豆最強伝説!

 俺は領地である大アンジュも開拓されて10年以上も経って、大分発展して来たので、ここらで俺はマク〇ナルドや吉〇家のような、早い!安い!うまい!の三拍子そろった食べ物屋を作ってみたいと思っていた。

しかしそう考えたものの、いかんせんこの世界での肉と卵は高い。

米や麦はすでに我が領地で大量生産が可能になったので、御飯やパンには問題はないのだが、肉や卵を使うとなると話は違って来る。

牛丼やカツ丼、ハンバーガーなどはこちらの世界では高級品になってしまうのだ。

肉まんだって、挽肉でキノコや野菜などの具材を入れているから原価が安く出来ているのだ。

しかしハンバーガーとなれば肉の直球勝負だ!

それでハンバーガーなどを作れば、この世界では一個銀貨1枚で1000円以上になってしまうし、飲み物などを付ければ1500円は超えてしまうだろう。

それではとてもファストフードとは言えない。

これはいかんともしがたい。

俺としては食べ物と飲み物を一緒にしても500円、つまり大銅貨5枚以内くらいには抑えたいのだ。

そのためには材料の原価を大銅貨2枚以下に抑えるような物を考えなければ無理だろう。

つまりは何とか肉や卵を使わずに食べ物を考えなければならないのだ。


 そこで考えたのが大豆だ。

俺は前世でも考えていたが大豆は凄い!

何しろ比較的栽培もしやすいし、収穫も多い。

芽が出てすぐにもやしとして食べられるし、未熟な豆の状態は枝豆として食べられる。

枝豆はそのまま塩茹でにして食べても、白米やパンに混ぜてもおいしい!

ダンギルなどは枝豆の存在を知らなかったらしく、俺が冷えたビールに塩を振った茹でた枝豆を出してやったら驚いていた。


「おいおい!子爵様!こんなにビールに合うつまみは初めてだぜ!

今までこれを知らなかった俺を呪いたいくらいだ!」

「ああ、枝豆はこの辺りじゃ珍しいみたいだからね?

そもそも大豆が珍しいから、その豆を未熟な内に食べようなんて考えもしないだろうね」

「ああ、こりゃじいさんや親父にも食べさせてみたいな」

「それならたくさん上げるからダンガルさんたちにも持って行ってあげなよ。

君の作った冷えたビールと一緒にね」

「ありがてぇ!

全く俺はここに来て子爵様の家来になって良かったぜ!」


そして枝豆を潰して砂糖を混ぜれば「ずんだ」となる。

餅に絡ませれば「ずんだ餅」だ。

昔、それを食べたライラなどは大騒ぎだった。


「なんだ!これ!うまいな!

小豆白玉もうまいけど、これも捨てがたいな!」

「ああ、これは私も結構好きなんだ」

「むむ・・・私は小豆よりもこちらの方が好みですな」


金竜のアルトーンは、小豆餡よりもずんだ餡の方が気に入ったようだ。


「あはは、じゃあ今度ゴルドンさんやアウルムさんにも食べさせてあげなよ」

「さようでございますな」


 そしてもちろん成熟した豆は色々と使える。

すでににがりはショーナンで取れるようになっていたので、豆腐はもちろんの事、豆乳に湯葉、あぶらげに納豆と色々出来る。

豆乳を搾り取った後の物もおからとして食べるし、もちろん家畜用の餌としても優秀だ!

そして豆の状態であれば日持ちする上に、量を計るのも簡単だし、輸送にも便利だ!

アムダール帝国では俺が来るまでは大豆製品などほぼ無いに等しかったが、俺が領主となってからは、大アンジュやショーナンなどで大豆を大量生産した結果、すでに大豆製品は普通に流通しているし、豆乳や豆腐なども、ごく普通に各家庭で消費されている。

町の飲料店舗では塩豆乳も砂糖豆乳もオレンジ果汁などと一緒に売っているし、食料品店に行けば、枝豆、豆腐、納豆、おから、ずんだ餅なども普通に売っている。

ホウジョウ子爵領ではすでに大豆製品は、ごくごく普通の日常食品なのだ。

それにつられて最近はロナバールなどでも結構普及しているようだ。


ビバ!大豆!

ビクトリー大豆!

大豆こそ最強食品!

大豆こそ無敵食品!

大豆以外では勝たん!


そんな大豆でハンバーガーの中身を考えて作ってみた。

そう、いわゆる豆腐バーガーのような物だ。

大豆は別名「畑の肉」などと言われ、事実前世の世界では「大豆肉」などもあったが、正直あれは味が今一つだった。

地球でももっと遠い未来になれば、本当に肉に近い物が大豆で作られるようになったかも知れないが、俺が生きていた時はまだそこまでは行かなかった。

しかしそうは言っても、やはり肉に代わる安価な物としては、これ以外には思いつかない。

値段以外にも成形の簡便さ、噛み応え、大抵の味と合う食品など、豆腐以外にはないだろう。

だが豆腐その物を挟むのはもちろん論外だ。

水分が多いし、パンがベシャベシャになってしまう。

それに噛み応えなども肉にはほど遠い。

そこで俺は豆腐をもっと固くして、それを油で揚げた物を作ってみた。

一般的な豆腐の作り方ではなく、「生搾り」と言われる製法で豆腐を作って、それを厚めに切り、油で揚げてみたのだ。

言うなれば、沖縄の島豆腐で厚揚げを作ったような感じの物で、焼いて豆腐ステーキなどにする豆腐だ。

この豆腐ならばどっしりとしていて、身も厚く、焼き色も良い。

これは中々上手く行ったようで、これに味をつけてパンに挟むと、中々好評だった。

つけるソースも色々と試してみたが、どうもタルタルソースに少々醤油を混ぜた物が一番好評のようだ。

タルタルソースは卵を使っているので、原価が高くなるかと思いきや、元々の味が濃いのでそれほどは使わずに済むので、思ったよりも原価は低くなり、この厚揚げバーガーは一個大銅貨3枚ほどで売れる金額になった。

しかも冷えたコーラか豆乳とのセットで大銅貨4枚ほどで売ったので、かなり好評のようだ。

実験的に軽食堂で売って見た感じでも良い手ごたえなので、近いうちにもう少し改良して専門店を作ってみるつもりだ。





当小説を面白いと思った方は、ブックマーク、高評価、いいね、などをお願いします!

ブックマーク、高評価、いいねをしていただくと、作者もやる気が出てきますので是非お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ