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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
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0881 戦争ごっこ 前編

 お互いに正式に宣戦布告をしたので、いよいよ戦争だ!

もっともガルゴニア帝国との大規模戦争をした俺たちにとっては、この程度の事など「戦争ごっこ」のような物だ。

それでも戦争は戦争だ!

エレノアが俺に問いかける。


「いよいよ戦争ですか?

しかしあの様子では相手は勝った気でいるのではないでしょうか?」


それに対して俺はどこぞの戦車隊長のように答える。


「よし!ではテギン王国の連中に戦争と言う物を教育してやろう!」

「まずはどうなさいますか?」

「そうだな・・・あの連中は魔道士級らしいけど、正規じゃないんで天賢者の存在は知らないらしいしな。

まず天賢者の肩書で脅かすというのは出来そうにないな」


住民たちに聞いた所によると、テギン王国の住民たちは元々あまり教育を受けていないので、魔法使いや魔道士という言葉は知っていても、魔法学士になるとほとんどわかっていないようだったし、天賢者ともなると誰も知らなかった。

それは王族の連中も同じらしい。

従ってこちらには天賢者がいるぞと言っても何の脅しにもならないだろう。

それを聞いたキャロルは残念がった。


「それは残念です」

「そうすると一番わかりやすい方法でこちらの戦力を説明するか?」


その俺の言葉に今度はアンジュが聞いて来る。


「わかりやすい方法?」

「ああ、竜人たちにドラゴンになって襲ってもらおう。

それなら知ってようが知るまいが、関係ないからね」


ドラゴンならばこの世界の住人であれば、見た事はなくともまずどういう物かを知っている。

例え知らなくとも、巨大なドラゴンが町を襲えば、恐怖感は半端ないだろう。

アンジュもそれを聞いて納得をした。


「なるほど」

「そんな訳でまずはドラゴンで挨拶と攻撃だ。

ライラ、アルトーン、ブルース、ホワン、レドン、よろしく頼むよ」

「任せとき!」

「はっ、我らも全力を尽くします!」


まじめにそう答えるアルトーンに俺は笑って答える。


「いや、アルトーン、全力なんて尽くさなくて良いよ。

君たちが全員で全力を尽くしたら、あんな小さな村程度の国はあっという間に全滅してしまうからね。

それどころか君たちの誰か一人でもあんな小さな町を潰すのは半日もいらないだろう?

だからほんの遊び程度で良いよ」

「承知しました」

「それは少々残念ですな!」


レドンは全力を出せなくて残念そうだ。


「行くのはボクと竜人たちのほかは、エレノアと豪雷と疾風だけで良いよ。

後の連中はこっちで遊んでいてくれ。

ああ、でもソブラナさんと住民の何人かは見学で来ても良いね。

自分たちを理不尽に扱っていた連中がどうなるかを確認するためにもね。

10人くらいだったらBK型馬車で見学に来ても良いよ」


その俺の言葉にソブラナ氏がうなづいて答える。


「はい、確かにそれは是非見学したいです」


さらにガッファールとジハンギルも見学を望む。


「我らも見学したいな?シノブよ」

「ええ、こんな機会はそうそうないでしょうからね」


二人の言葉に俺もうなづいて答える。


「そうだな、じゃあC型馬車も1両出して2両で見学するか?

但し、見学する連中は危ないから馬車の外に出てはいけないよ」

「了解した」


 俺は馬車に乗って、攻撃人員たちと見学者を連れてテギン王国へと向かった。

距離はたったの2カルメル少々なので、馬車で行けば30分もかからない。

目的地に近づくと、俺と攻撃部隊の9人は馬車を降りる。

俺を中心に横並びに9人並び、砂漠をザッザッザッと歩いてテギン王国へと近づく。

国の西側の入口にいるのはゲルバー王子の方だ。

俺は竜人たち攻撃部隊を従えて王子に挨拶をする。


「よお!挨拶に来たぞ!」

「なんだ!貴様ら!

戻って来たのか?

国の中に入りたいのなら入国料を支払え!」


見当違いの事を話す相手に俺は説明をする。


「は?何を言っているんだ?

俺たちはここを攻めに来たんだぞ?」

「攻めに?一体何を言っている?」


どうやらまだ何もわかってないゲルバー王子に、俺は笑いながらさらに説明をする。


「おいおい!まだお前さんに報告が来ていないのか?

お前たちテギン王国は我々ホウジョウ子爵領に宣戦布告したんだ!

それに対して我々ホウジョウ子爵領もテギン王国に対して宣戦布告をした。

うちとお前たちは今戦争状態なんだよ!」


俺の説明にゲルバー王子はかなり衝撃を受けたようだ。


「戦争だと!?」

「ああ、絶賛戦争中さ。

だから本来ならお前は我々にいきなり攻撃を喰らっても何も問題はないんだ!

こうしてわざわざ説明をしている我々に感謝して欲しいな!」

「な?何を言っている?」

「ああ、わからないならもういい。

とにかくここは通るからな」

「何だと!そんな事はさせるか!」


ある程度事態を理解したゲルバー王子は、俺たちの入国を止めようとする。


「あっ、そう?」


俺はそんなゲルバー王子を軽く片手で突き飛ばす。


「ぐほっ!」


もちろんレベル600を超える俺の力に抵抗できる訳もなく、軽く吹っ飛ばしたにも関わらず、ゲルバー王子は数メートル奥へ吹っ飛ばされる!


「ほら、お前は一応短い時間だが捕虜だ。

そんなもん、実際はいらないんだが、まあ様式美みたいなものだな?

アニーミ・カテーノ・エスト!」


たちまち蔓状のタロスが発生して、ゲルバー王子は俺に捕縛される。


「なっ!これは?」

「そら、王宮まで案内しろ。

まあ、場所は知っているが一応な。

あ、一応逆らうとこれだからな。

電撃魔法フルモバート!」

「うぎゃあ~!」


電撃一発でゲルバー王子は俺たちの言う事を聞くようになった。

俺に捕縛されたゲルバー王子はおとなしく王宮へ向かい始める。


入口に到着すると、俺はゲルバー王子の戒めを解いて命令する。


「そら、お前の親父に戦争相手がやって来たと言ってこい!」

「くっ!」


ゲルバー王子は何か言いたそうに俺を睨むが、屋敷の中へ走って入っていく。

しばらく待っているとネーロス王とその一族がどやどやと出て来る。


「貴様!

一体何のつもりだ!」

「何のつもりだと?

何をずれた事を言っている!

今俺たちは戦争中なんだぞ!」

「そんな事は聞いていない!」

「じゃあ、お前の息子にちゃんと報告をするように躾けておくんだな!

お前の息子のガルバーは、さっき我々の所に来て宣戦布告をしたんだぞ!」


それを聞いてネーロス王は驚いて横にいるガルバー王子に問いただす。


「なにっ?本当か?

お前は何だか西の方に町が出来たとか訳のわからない事を言っていたが・・・」

「だからそれを親父が信じないからその先を話していないんだろ!」

「親父ではない!陛下と呼べ!

ではお前は本当に宣戦布告をしたのか?」

「あ、ああ、こいつが生意気にも戦争だとか言ったから上等だ!やってやる!とは言ってやった!

そしたら宣戦布告だとか言われたぜ!」

「バカモン!

そういう事は最初に言え!

では今我が国はこいつらと戦争中という事か?」


俺は呆れたように相手に話す。


「やれやれ、やっと状況がわかったのか?

難儀な連中だな?

では改めて言ってやる!

私はアムダール帝国の北条子爵自治領主だ!

テギン王国の我が子爵領に対する不遜な武力行為に対して宣戦布告をする!

覚悟するがいい!」


しかし相手は余裕綽々だ!


「ぶははは!馬鹿め!

子爵だが何だか知らないが、我が国に戦争を仕掛けて来るとはいい度胸だ!

しかし我が国の戦闘能力を知らなかったのが運の尽き!

さあ、見るが良い!

そして恐れるが良い!

アニーミ・ツェント・エスト!」


ネーロス王がタロス呪文を唱えると、そこには100体ばかりの木人形のような戦闘タロスが現れる。

俺はそれを見て感心する。


「へえ?正規の魔道士でもないのに、よくここまでタロスを出して制御できるもんだな?

大したもんだよ!

こりゃ住民が反乱しても勝てない訳だね」

「何を間抜けた事を言っておるか!

覚悟するがいい!」


いきりたつ王を俺は少々制止する。


「ああ、待ってくれ!

その前にちょっと聞きたいんだけどさあ?

この戦争で負けたら君たちはどうするつもり?」

「何を馬鹿な事を言っておる!

わしらが負ける訳はなかろう!

むしろお前たちが今すぐ降伏するなら認めてやっても良いぞ!」

「うん、条件によってはこっちが負けてあげてもいいけど、こっちが負けたらどうするつもり?」

「もちろん、お前たちの持ち物は馬車も含めて全て取り上げてやる!

そしてお前たち自身は死ぬまでこの国で奴隷として働くのだ!

我が国に戦争を仕掛けるなどという馬鹿な事をしたのだからな!

思い知るが良い!

もっともその女3人は特別に余のそばに仕えさせてやってもよいぞ?

ぐふふ・・・」


それを聞いたその場にいたエレノア、ライラ、ホワンはうんざりした表情で答える。


「お断りします」

「馬鹿言ってんじゃないよ!」

「論外ですね」


そして俺が笑って答える。


「わかった!

その条件でいいよ?

もちろんそっちが負けたら同じ条件でね?」


その答えを聞いたネーロス王は激怒する!


「馬鹿め!では死ぬが良い!

この愚か者どもが!」


そう言ってタロスを俺たちにけしかける!


「あ~まずは準備運動で全員軽くそのままでこのタロスを撃退ね。

もちろん魔法は無しで」

「承知しました」


100体のタロスは俺たちに襲い掛かるが、たちまちそのタロスたちは撃退される!

俺たちは魔法も使わず、剣と拳、杖、槍でそのタロスたちを攻撃すると、全てのタロスがキラキラと魔素屑に変わり果てる。

9人で100体のタロスを倒すのに10秒もかからない。

相手のタロスが全滅した所で俺は再度質問する。


「で?次はどうする?」


俺が笑顔でそう問いかけると、ネーロス王はワナワナと震えて命令する。


「ぬう!こんな馬鹿な!

よし!お前たちもタロスを出せ!」

「「「 はい 」」」


王に命令されて王子や護衛の部下たちも戦闘タロスを出す。

ネーロス王も魔力回復剤を使い、再びタロス魔法を唱える!


「アニーミ・ドゥツェント・エスト!」


今度は部下たちと合わせて300体以上の戦闘タロスが現れる!

それを見た俺は再び感心する。


「ほう?こりゃ大した物だね?

ではこちらもアニーミ・トリ・エスト!」


たちまち俺の周囲には紺色で金縁の入った騎士型戦闘タロスが1000体も現れる!


「なっ!」


騎士型タロスたちはただちに戦闘をはじめ、またたくまに300体の敵タロスを消滅させる!


「こんな馬鹿な!」

「さてと・・・エスティンギ」


俺の呪文によりまだ9割方残っていた騎士型タロスはパアァッと光の魔素屑となって消滅する。

俺は残った騎士型タロスを消去すると、改めてネーロス王に問う。


「で?負けたら持ち物を全部取られて、一生相手の奴隷だっけ?」

「くっ!まだじゃ!

まだ負けた訳ではないぞ!」


あくまで負けを認めない相手に、俺はいよいよライラたちに命令する。


「あ、そう?

じゃあ、竜人諸君!

ドラゴンになって、そこらじゅうの物を壊してやれ!

ライラは王宮を、アルトーンたちはその辺の小屋を適当にな。

但し、あの宿屋からこちら側だけね。

それ以上は手を出さないように。

ライラはそこの倉庫は壊さないように!

そこに蓄えられている物は我々が後でいただくんだからな。

あ、もちろん我々の見学用の馬車には気をつけるように!」

「あいよ!」

「承知しました!」


俺の命令により、うちの竜人たちは一斉にその場でドラゴン化すると、そこには見事に水色、金色、青、白、赤の五色の竜が現れる!

特にライラとアルトーンは陽の光を浴びてキラキラと七色と金色に光っていて美しい。

そしてその五色の竜を見たネーロス王たちは驚く!


「ぎょえ~っ!」

「はわわわ・・・」

「これは・・・!」

「まさかドラゴン!?」


そしてついにドラゴンたちの攻撃が始まった!


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