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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
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0473 立会人

 帝都に到着すると、とりあえずリンドバーグをミヒャエルの屋敷の庭に置き、俺とエレノア、ペロンはミヒャエルの馬車で王城へと向かう。

その間、シルビアたちは帝都の見学だ。


中央にある城は帝都内に入った最初から見えていたが、近づいてみるとまさに圧巻だ!

さすがはアムダール帝国の主城だ!

これは見事な物だ!

馬車で門をくぐり、ミヒャエルの案内で俺たちは城の中へ入る。

俺がミヒャエルについて「控えの間」とやらに行くと、そこにはズラリと並んだ俺のよく知っている人たちが何人もいて俺は驚いた!

その一人が俺に声をかけてくる!


「よお!待っていたぜ!ホウジョウ子爵様!」

「え?レオン!?

それにアルヌさんに、グレイモン、ゼルさんや、グレゴールさん、ジーモンにガスパールまで?

一体、みんなどうしたの?」


驚く俺に対してレオンが呆れたように話しかけてくる。


「おいおい!どうしたの?はないだろう!

シノブ!」


そしてアルヌさんが説明してくれる。


「我々はシノブさんの見届け人ですよ」

「うむ、その通りだ」


とグレイモン。


「え?見届け人?」


俺が不思議そうにしていると、ミヒャエルが説明をしてくれる。


「うむ、新たなる爵位持ちを叙爵する時は皇帝陛下に授与していただくのはもちろんとして、何人かの同意する立会人の貴族が必要なのじゃ。

最低でも3名じゃな。

普通は年明けの挨拶の時に授与式をするのじゃが、御主は仰々しいのは嫌いじゃろうからな。

年明けよりも早いこの時期に済ませてしまおうと思ったのじゃ。

そうすれば年明けの挨拶の時は簡単な紹介だけで済むからな。

それで御主の知り合いの貴族を立会人として何人か呼んだのじゃよ」


その説明を聞いて俺は驚いた!


「え?じゃあ、みんな僕のためにわざわざ帝都まで来てくれたの?」

「まあ、そういう訳じゃな。

ここにいる人間以外にダンドリー男爵も呼ぼうとしたのじゃが、あの者だけは現在連絡を取るのが難しくてな。

残念ながら呼べなかった」


ダンドリー男爵こと、男爵仮面は現在親友の仇を探して旅をしている。

それで行方がわからなかったのだろう。

それにしてもこれだけの人たちがわざわざ俺のために集まってくれるとは感激だ!

みんな忙しい身だろうに、わざわざ遠い帝都まで来てくれたとはありがたい!


「あ、ありがとう!みんな!

みんな忙しいだろうに、僕なんかのためにわざわざ帝都まで来てくれて・・・

あれ?でもゼルさんとかグレゴールさんも爵位持ちだったんですか?」


俺の質問にゼルさんが答える。


「ああ、我々はそれぞれ魔法協会の本部長とアースフィア広域総合組合長と言う立場ですからな。

一応爵位も持っているのですよ。

まあ、名誉爵位みたいな物で、一代限りのいわゆる「法衣爵位ほういしゃくい」というのですがね」

「さよう、それで私もコールドウェル本部長も「伯爵」相当という訳です。

それでシノブさんの授与式の立会人になる資格があるという訳です」

「そうだったんですか?」


そばにいたジーモンとガスパールもうなずいて話す。


「ま、わしらも似た様なもんじゃ」

「ひゃっひゃっひゃ!

わしも御主が叙爵されるのを待ち構えておったからのう」

「二人ともありがとう!」


さらに奥にいた三人の人物が俺に話しかけてくる。


「我らも同じ気持ちですぞ?ホウジョウ殿」

「さよう」

「我らもホウジョウ殿の事が気に入りましたからな」


それはあの視察団の三人だった。


「ありがとうございます!

コルベール侯爵、モンパシエ侯爵、それにロッシュ伯爵まで!」


俺が納得すると、ミヒャエルが全員を促す。


「何、みんな御主が叙爵されるのを待ち構えておったんじゃ。

さあ、ではそろそろ時間じゃ。行くぞ」

「はい、よろしくお願いします」


俺たちはミヒャエルに従って、控えの間から謁見の間へと移動する。



ついにあと2日で旧作に追いつく予定です!

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