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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
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0457 航空魔法授業 4

 カーロン退治以降はこれといったことも無く、無事に経度基準0地点に帰ってくる。

アースフィア1周も無事に終わり、進路を北にとり、学校へと向かって飛び始める。

後は学校へ帰るだけだ。


《そろそろ速度を落としましょう》


後ろの組とあまり差がついてはまずいと思ったのか、エレノアが速度を音速以下に落とす。

これで俺たちもかなり楽だ。

アンジュもホッとしている様子だ。

そして後続の二組が追いついてきて、無事9人ともアースフィア1周を終える。

めでたい事に脱落者はなしだ。

色々あったが、俺も無事1周する事が出来た。

地上に着いた俺たちを、見ていた生徒たちは大歓声で迎える。

無事に大地を踏んだ俺たち6人をエレノアが笑顔でねぎらう。


「はい、皆さんお疲れ様でした。

嬉しい事に今日は一人も脱落者を出す事無く実習が終わりました。

今日の授業はこれで終わりです。

皆さん、今日は疲れたでしょうからゆっくりと休んでください」


こうしてエレノア先生の過酷な授業「アースフィア一周」実習は終わったのだった。

ふう~・・・。


グッタリと疲れた俺が洗面所で顔を洗っていると、スレッダー先輩がやってきて話しかけてくる。


「おいおい、酷いな、賢者ホウジョウ様」

「シノブでいいですよ、何ですか?」

「あの美人先生の御主人様は君だって言うじゃないか?

何で教えてくれなかったのさ?」

「いや、さっきまではそれどころじゃなかったでしょ?」

「まあ、そう言われればそうか?

グリーンリーフ先生に明日にでも夕飯を一緒にいかがですか?って聞いたら「御主人様の許可があれば」ときたもんだ。

それで、誰が御主人様か聞いたら君だって言うじゃないか?」

「ええ、まあ」

「まあ、いいや、どっちにしても君も誘うつもりだったんだから。

どうだい?

さすがに今日は疲れて無理だろうが、明日当たり、打ち上げで一緒にパ~ッ!と祝いをしに行かないかい?」

「・・・」


俺が無言で考えていると、さらにスレッダー先輩が話しかけてくる。


「まあ、君だけじゃなくて、他にも声をかけているんだ。

ただ君が来てくれないとグリーンリーフ先生と、えーと、アンジュちゃんだっけ?

彼女も来てくれないから3人も来ないことになって寂しいじゃないか!」

「全員って?」

「今日一緒に1周をした全員さ」

「ガイエル先生やマチュア先生も?」

「ああ、だがあの二人はエレノア先生が行かないなら自分たちも行かないというんだ。

だから君が来てくれないと、半分近くが来ない事になるので、非常に困る」


ははっ!

やっぱり、この人いい人みたいだなあ。

本当に困っている様子で腕を組んでたっているので、俺はくくっと笑って答える。


「あと三人誘っても良いなら行きますよ」

「三人?誰だい?」

「解説と実況をしていた3人です」

「ああ、あの三人か?

それなら全然構わないが・・・う~ん、学長も一緒か~」

「嫌ですか?」

「いや、嫌というほどではないんだが・・・」

「じゃあ、いいじゃないですか?」

「うん、それであの実況していた奴隷の娘も君の所有奴隷なのか?」


正直、奴隷という言葉に抵抗を感じたが、それは仕方がない。


「シルビアですか?まあ、そうです」

「まったくどれだけ君は美人を独占するつもりだい?

一緒に飛んでいた、あの可愛い賢者の子もそうなんだろう?」

「アンジュですか?そうです」


俺が素直に答えると、スレッダーがため息をついて答える。


「ま、これで関係者全員参加の打ち上げになるんだからよしとするか」


打ち上げは学校近くの居酒屋で、部屋を一部屋借り切って行われた。


「はい、皆さん、昨日は御疲れ様でした。

では学長、昨日の事に関して一言どうぞ」

「皆さん、昨日は本当に御疲れ様でした。

昨日は本当に久しぶりに我が校の伝統行事が出来て、私も大変嬉しいです。

ここの支払いは私が全てもちますから、どうぞ、皆さんは思う存分食べて飲んでください」

「うはっ、ありがとうございます!学長先生!」

「それとちょうどここに関係者が全員いますから話しますが、修了証である「アースフィア一周航空魔道資格」は近い内に皆さんに発行されます。

何しろ20年ぶりの発行ですから、皆さん、せいぜい回りに宣伝を兼ねて自慢してください」

「は~い」


俺を含めた合格者たちが嬉しそうに答える。

全員のグラスに赤いフェイアリンが注がれてスレッダー先輩がエレノアに頼む。


「ではグリーンリーフ先生、乾杯をお願いします」

「はい、わかりました。では皆様の合格を祝して乾杯」

「乾杯~」


一息にフェイアリンを一杯飲むと、スレッダーさんが周りを見回して笑いながら話し始める。


「ははっ、それにしても凄い宴会だな?

天賢者が一人、博士が一人、賢者級が2人もいて、後は全員が天魔道士と修士級ときた。

こんな宴会はまずないだろうな」

「博士?」


俺が尋ねると、スレッダーさんがうなずいて答える。


「ああ、学長先生は魔法博士号をお持ちだ」


マージェ学長先生は魔法博士号を持っていたのか?

さすが学長先生、おっとりしていても取る物は取ってるって感じだ。


「あら、あなただって、賢者になろうと思えばなれるんじゃないの?」


マージェ学長がそう言うと他の受講生たちもうなずく。


「そうですよ、スレッダー先輩の高名は鳴り響いています」

「ははっ、ボクはどうも攻撃系の魔法と航空系の魔法は好きなんだけど、回復系と使役系が苦手でね。

何とか2級までは取ったけど、残念ながら賢者になる予定はないね。

それよかそっちの二人だろうよ」

「ええ、こちらの二人は、それぞれ我が校の最年少記録で賢者の資格を取ったのよ。

だから高等魔法学校卒業で魔法学士になるのと同時に賢者ね」

「やっぱりね」


そんな話をしているとエトワールさんが俺をけしかける。


「シノブさんなんか、ついでに博士号も取ってしまえば良いのに・・・」

「そんな無茶な!」

「そお?シノブさんやアンジュなら出来そうだけどな~」

「これ以上は無理ですよ!」

「・・・・」


俺は否定するが、そんなエトワールさんの言葉にアンジュは無言だ。

おや?何か考えている事でもあるのだろうか?

こうして少々騒がしくもなりながら無事に宴会は終わった。


スレッダー先輩が俺たちに挨拶をして別れる。


「じゃあ、シノブ君、グリーンリーフ先生、それに皆さんもごきげんよう!

またいつかお会いしましょう!」

「はい、ではまた!」


スレッダー先輩は学校運営のホテルに一泊した後で、明日の朝に帰るそうだ。

やはりスレッダー先輩は良い人だった。

ううむ、コロスのは延期しておくか?


家に帰った所でアンジュが俺に話しかける。


「ところで御主人様、実は私は御主人様にお願いしたい事があるのですが?」

「なんだい?」

「ええ、私の魔法博士号に関する事なのですが・・・」


なるほど、先ほどの宴会でエトワールさんに言われた時、無言だったのはその事を考えていたのか?


「ほう?アンジュも魔法博士号を取るつもりなのかい?」

「はい、少々魔法で思いついた事がありまして・・・」

「うん、いいんじゃないかな?僕で手伝える事なら手伝うよ」

「はい!ありがとうございます!」


俺は気軽にアンジュの頼みを引き受けた。

しかしまさかこの事が俺の人生の転回点の切っ掛けになるとは、この時の俺は思いもしなかったのだ!




あと3日ほどで旧作に追いつく予定です!

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