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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
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0376 マジェストン魔法学園

 俺たちはナターシャさんに学校を案内してもらった。


「みなさん、マジェストンは初めてですか?」

「はい、シルビア以外は全員初めてです」

「そうですか?

では最初から説明をいたしましょう。

このマジェストンは全体が魔法協会の土地で、魔法協会総本部と魔法学園がその中核となっております。

それぞれが魔法協会の総本部でもあり、魔法学校の中央校でもあります。

魔法学校は初等部、中等部、高等部、研究部に分かれており、他にも魔法に関する検定機関や各種短期学校などもあるので、全国各地から生徒が集まっております。

この場所がこの世界の魔法の中枢を担っていると考えてよろしいでしょう」

「凄いですね」

「ええ、何と言ってもアースフィアの魔法の中心地ですからね」

「なるほど」

「初等部はいくつかの種類に分かれており、一般教育を兼ねている物は6年、初等魔法教育だけなら1年、すでにある程度の魔法を覚えている場合は、短期初等魔法学校として1ヶ月の場合もありますね。

他にも通信教育やアースフィア広域総合組合と連携している学校などもあります」

「なるほど」


俺とミルキィ、アンジュ、豪雷と疾風は、その短期初等魔法学校へと行く訳だ。


「そして中等部からは本格的な魔法教育となり、中等部が3年間で1・2・3年生、高等部が3年間で、4・5・6年生として在籍します。

3年生まで無事終了すれば魔道士に、6年生まで終了すれば魔法学士になれる訳です。

但し、中等部は5クラスですが、高等部は1クラスしかありません。

高等部を希望する者は中等部の3年生の時にそれを希望して、高等魔法学校の入学許可証をもらわなければならないのですが、それは狭き門ですね。

まあ、それだけ魔法学士になれる人材が少ない訳ですが」

「なるほど、シルビアとフレイジオは、それを持っているの?」


俺の質問にシルビアとシャルルが答える。


「高等学校入学許可証ですか?

ええ、私は中等学校の時にそれはもらっています。

それにエトワールもですね。

結局二人とも高等魔法学校には行かなかった訳ですが」

「僕も持っているよ」


なるほど、それで二人とも高等魔法学校の入学には何も問題はない訳だ。

そして俺とアンジュはエレノアの推薦状があるから高等魔法学校に入学出来る訳だ。

ナターシャさんは説明を続ける。


「さらにその後、研究部に残って勉強した場合、一級魔法資格を取れば、魔法修士、全ての一級魔法を習得すれば、賢者、そして特級魔法を一つでも取得する事が出来れば天魔道士になれる訳ですね。

この単位は在学中にも取る事が可能なので、卒業と同時に魔法修士や場合によっては、天魔道士になる場合もあります」


ここで俺はふと疑問が湧いて聞いてみた。


「魔法学士ではなく、魔道士が特級魔法を会得しても天魔道士と呼ばれるのですか?」

「いいえ、天魔道士になれるのは、あくまで魔法学士の場合のみです。

魔道士が特級魔法を覚えた場合は、単に特級魔道士と呼ばれる事になりますね。

特級治療魔道士とか、特級航空魔道士などですね。

もっともそのような例は聞いた事がありませんが・・・」

「なるほど」


確かに魔法学士にもなれない人間が特級魔法を覚えられるとは考えにくい。

しかし秘密だが現在の俺はPTMが使えるために特級治療魔士相当だ。

メディシナーで確認はされているが、まだ魔法協会の正式な検定は受けていないので、正確には「魔士」ですらなく「魔士相当」だ。

俺のような人間は本当に例外なのだろう。


「そして全ての特級魔法を取得した場合は、グリーンリーフ先生のように天賢者と呼ばれる訳ですが、この資格を持っている方は数も少なく、私も正確な人数は知りませんし、誰が持っているかも知りません。

例外はグリーンリーフ先生と、協会長だけですね。

これは大抵の人が知っていますから」

「魔法協会の協会長も天賢者なのですか?」

「ええ、それは公然の秘密のような物ですね。

天賢者は誰がその資格を持っているのか、その全員が公表されていませんが、少なくともこのマジェストンでは協会長とグリーンリーフ先生は例外で、大抵の人が天賢者である事を知っています。

後は東の方のミズホの国にいると聞いた事もありますが、あくまで噂なのでわかりません。

基本、天賢者の存在は秘匿されていますから」

「そうなんですか・・・」


そりゃまあ、協会長と最高魔法師範じゃ、隠しようがないわな?

メディシナーで最高評議長がPTMを使えるのが誰でも知っていたのと同じような物か?


「他に何か質問はございますか?」

「高等魔法学校は3箇所しかないと聞いたのですが、そんなに少ないのですか?」

「ああ、それはアムダール帝国内に3箇所という事です。

ここと帝都アムダルンとメディシナーですね。

帝国以外にも何箇所かあるので、全部で7箇所です。

それでも少ない事には変わりはないですけどもね。

特に有名なのは、先程言った東のミズホの国にあるエド本部の高等魔法学校ですね。

私も行った事はありませんが、この総本部に匹敵するほど大きいと聞いていますから」

「へえ・・・」


一通り案内が終わって学長室へ戻ると、とりあえず話は終わっていたようだ。

マージェ学長が俺たちに微笑みながら声をかける。


「あら?もう案内は終わったのかしら?」

「はい、一通りは」

「ではこれから住む家に案内しましょう」

「はい、よろしくお願いします」

「とは言っても、案内するのはエレノアよ」


そのマージェ学長の言葉にエレノアが驚く。


「え?私が?」

「ええ、だってあなたたちがこれから住む家はあなたの家ですもの」

「え?私達に貸す家って、あそこだったの?

あの家がまだあるの?」


驚くエレノアにマージェ学長は大きくうなずいて答える。


「ええ、もちろんよ、あなたはここを去る時に私に任せると言っていたでしょう?

私は多分こんな事になるだろうと考えて、あの当時のままにしておいたの」

「マージェ・・・」

「さあ、あなたの御主人様とお弟子さんたちを案内してらっしゃい」

「わかったわ、ありがとう」

「どういたしまして」


どうやらこれから住む家はかつてエレノアが住んでいた家らしい。

俺たちはエレノアの案内でその家へと向かった。


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