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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
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0308 魔法食堂ロナバール本店

 俺はその日から魔法食堂の設計図に取り掛かった。

もっとも元々頭の中で素案は考えてあったので、それを具体的に紙に書く程度だった。

俺は寝る暇も惜しんで、食堂の設計図を書き上げた。

それは3日で出来上がり、すでに用意万端が整っていた大工たちは、4日後から早くも食堂本店の建築を始めた。

俺は一刻も早く食堂を作りたいために昼夜兼行で建築を手伝った。

昼は大工や水道技師たちと話し合って、俺の設計図通りに建築を進める。

その大工たちはうちの屋敷を改造した大工や技師たちだったので、俺の作りたい物をわかってくれて、工事は淀みなく進んだ。

夜は大工たちの指示通りにジャベックやタロスたちを使って建築を続ける。

土台を作り、上下水道を整え、屋敷と同じようにたくさんの濾過貯水槽を作っていく。

もちろん近所の事を考えて防壁を張って音や光は遮断してだ。

こうして驚くほどの勢いで魔法食堂の建築は進んでいった。


また、ちょうど良い機会なので、この間にマーベル母子を引越しさせる事にした。

マーベル母子はトランザムの拠点の一つに住んでいた。

今までも明らかに誰かから動向を探られている節があったので、わざとそこに居住している事を周囲には派手に宣伝しておいた。

二人はそこで生活し、これみよがしに庭で遊んだり、買い物に行く時なども仲睦まじく、母子で出かけ、そこに住んでいる事を強調していた。

そして散々周囲に二人がそこへ住んでいる事が刷り込まれたので、ある日の夜、こっそりとシルビアとミルキィが二人を連れ出して、魔法飛行艇で予定通りにグローザットへと連れて行った。

しかしそれまでにエレノアがこの母子そっくりのジャベックを作っており、代わりにそこに置く事になっていたので、周囲には全く二人がいなくなった事は疑われなかった。

シルビアとミルキィはグローザットに二人を運ぶと、家を見繕ってそれを買い取り、二人をそこに住まわせた。

数日、二人の生活する様子を見て、問題がない事を確認したシルビアとミルキィは、トランザムの遺産として金貨3000枚を渡し、さらに二人の世話と護衛兼連絡役として、ボーイとメイドを一体ずつ貸し与えた。

そしてボーイとメイドには何かあったら100番たちに貸してあるオリオンたちと連絡を取るようにしておいた。

もちろん100番たちには内密にだ。

そしてその100番たちの現状も確認した。

今の所、全員が無事にレベルを上げて、まじめに修行をしているようだ。

ミルキィがシルビアを100番たちに紹介し、うちの次席秘書監となった事を説明した。

また、我々が戦団ブリガード青き薔薇ブルア・ローゾ」を結成し、正式に集団として活動し始めたことも説明しておいた。

二人はそこまでの世話と通達をすると、ロナバールに戻ってきて俺に報告をした。


一方その頃、俺はエレノアと供に食堂の建築に力を入れていた。

ジャベックもタロスも惜しみなく使ったので、驚くべき事にたったの10日ほどで建物は出来上がった!

高級料理店と、そこで働く店員宿舎の二つの建物だ。


 早速、うちの食堂組は新しい店に慣れるためと、人数が増えて手狭になった屋敷から引っ越す事になった。

店員宿舎、すなわち寮は研修場所も兼ねていて、調理教室や実習室もある。

8人部屋は10部屋もあって、四人部屋や他の部屋も合わせて100人以上が暮らせるようになっていた。

食堂も広くして一回で食事を50人が食べられるようにした。

厨房も大きい。

もちろん大浴場も男女別にある。

その他にも、水洗トイレ、講義室、調理実習室、休憩室も完備だ。

個人の研修用に実習室の他に、小さな調理室や書庫もある。

外には馬車小屋もあって、馬車を何台か停める事も出来る。

もちろん魔法飛行艇もだ。


そして肝心な高級料理店は3階建てで、広く、大きく、一辺に100人以上の客を収容可能となった。

食堂の入口もわざと長い泥落としの道を門の入口から食堂の玄関まで作り、客が意識しないでも靴の泥などは落ちるようにした。

店の方には様々な俺の考案した最新設備が整っている。

もちろん調理場や倉庫には大型のジャベック冷蔵庫や冷凍庫も作った。

1階と2階は広い空間に食卓が置いてあって、高級食堂のような感じだ。

そして3階は全て個室構造になっていた。

主に予約や祝宴などを開きたい客向けの場所だ。

階段もあるが、昇降機で上がる事も出来る。

そしてそこにはミヒャエルたちに頼まれていた特別室もあった。

そこは12畳ほどのこじんまりとした部屋で、椅子が4つある食卓が3つしかなかった。

ミヒャエル、ジーモン、ガスパールにそれぞれ食卓が一つずつ使えるようになっている。

三人だけで来た時は一つだけ使えば良いし、それぞれが知り合いを連れて来た時は三人までは同伴可能な訳だ。

さらに俺は同じような部屋を2つ、全部で3つ作った。

それぞれが「青薔薇」「白ひげ」「貴賓室」だ。

「白ひげ」はミヒャエルたちの部屋で、「青薔薇」は俺の関係者の部屋だ。

そこは常に空けておいて、俺やミヒャエルたちが来た時にいつでも使えるようにしておいた。

「貴賓室」はそれ以外に使う時の予備だ。

それ以外にも三階には大小いくつかの個室を作って、色々と使えるようにした。


こうして出来上がった寮に、俺の屋敷にいた従業員たちはブリジット、ホワイティ以下、全員がそちらへ引っ越す事になった。

ミルファには連絡員と寮監を兼ねて、しばらくの間は寮の方の面倒も見てもらう事にした。

そして俺の屋敷にはメディシナーで待機している残りの店長候補生たちを呼ぶ事になった。


防犯も万全だ。

店舗と寮の周囲は高い壁で囲まれていて、容易には進入できない。

もちろん両方にオリオン型やボーイたちが数体警備として常駐して巡回をしている。

こうして入れ物は万全に整い、いよいよ本格的に魔法食堂の開店に向けて準備開始だ!


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