0028 エレノアとの生活 3
無事に食事が終わって、二人で部屋に帰ると、エレノアが申し出る。
「では、私はたらいに御湯をいただいて参りますので、御主人様は部屋でお待ちください」
「え?うん」
たらいにお湯?
これから洗濯でもするのだろうか?
そう考えながら、俺が部屋で待っていると、エレノアがたらいに湯をもらって戻ってくる。
「では、御主人様、体を拭かせていただきますので、御召し物を脱がせていただきますね」
ああ、体を拭くための御湯だったのね?
「う、うん」
服を脱がされて裸になると、エレノアが俺の体を拭き始める。
温かい御湯でエレノアに体を拭いてもらうのは気持ちがいい。
(ほああ・・・これ、気持ちいいな・・・)
首筋と背中から始まって、腕や腹と満遍なく拭いてくれる。
俺の全身を暖かい布で拭き終わり、さらに乾いた布で拭き終わると、エレノアは俺に指示をする。
「では、御主人様はこのままベッドの上でお待ちください」
「は、はい」
俺はエレノアに言われるがままに、裸のままで、ゼンマイ仕掛けの人形のようにカタカタと動いて、ベッドに向かうと、ストン!とそこに腰掛ける。
「では失礼して、私も体を拭かせていただきます」
え?体を拭くって・・・ここで拭くの?
体を拭くには脱がなきゃならないけど、ここでいいの?
そう考えながら俺は返事をする。
「は、はい、どうぞ」
するとエレノアは、その場で躊躇なく自分の服を脱ぎ、全身を拭き始める。
服を脱ぐ時にブルンッ!と大きな物が揺れて、その巨大な二つの山が姿を現す!
うおぉ・・・やっぱりこのエルフ様、凄いや!
しかし・・・何ですか?これは?
何かの凶器ですか?
こんな物がこの世に存在してよろしいのでしょうか?
エレノアさん?
間抜けにもあんぐりと口を開けて驚いている俺にやさしく微笑むと、エレノアは自分の体を拭き始める。
エレノアは俺に見られている事など、全く気にせずに堂々として体を拭いている。
むしろ見ている俺の方が恥ずかしくなって、そわそわとしながら顔を背けて、エレノアの裸体をチラチラと見る始末だ。
いや、もちろんこういった事は期待していましたよ?
ええ、期待バリバリでしたとも!
しかし・・・ああ、相手は自分の奴隷なんだから、もっと堂々と見れば良いのに、俺ってやっぱりチキンなんだなあ・・・
いや、そもそも奴隷なんだから、いきなり襲ったって、どこからも文句来ないよね?・・・って言うか、これ普通の男だったら多分もう襲っている状況だよね?
そんな事を考えながらベッドに腰掛けて全裸待機している俺に、自分の体を拭いているエレノアが話しかけてくる。
「御主人様?」
その声に俺は、家の中を警戒しながら餌を探している時に、人間に見つかった子ねずみのように、心底驚いて返事をする。
「はっ!はいぃぃ~っ?」
まったく心臓に悪いな~
上ずった俺の返事にたいして、クスリと笑うと、エレノアが話しかけてくる。
「もし、ご覧になりたいのでしたら、そこでエレノアの事をもっと眺めていらしてよろしいのですよ?」
え?それは本当ですか?エレノアさん?
俺が呆然として何も答えないでいると、再びエレノアが話しかけてくる。
「あら?おいやですか?」
「いや?いやいやいや!いやじゃないけど、むしろもっと見たいくらいだけど」
「ではどうぞご遠慮なく、エレノアを御覧になってください」
待て待て待て!これは孔明の罠だ!
いや、エレノアの罠?
いや、違う!奴隷商人の罠だ!
こうして俺を骨抜きにしてエレノアを買わせるつもりだろう?
俺はそんな事では騙されないよ?
例え絶世の美女にストリップショー見せられたって騙されないよ?
そう心では叫びながら目線はエレノアの体に釘づけだ。
くうぅ~これが心と体がバランバランって奴ですか?
体を拭き終わると、そのままエレノアはベッドに近寄ってくる。
「では、そろそろお休みになりますか?」
「そ、そうだね」
「エレノアも御一緒させていただいてよろしいですか?」
はいいぃ~~?
このエロフ様とベッドで一緒ですか?
いや、確かにそれも期待していましたよ?
期待していましたけど・・・いいの?本当に?
「えっ?よよよ宜しいのですか?」
俺のまぬけた質問にエレノアが微笑みながら答える。
「それは私の方ですよ」
「こ、こ、こちらとしては、何の不満もございません!」
「では御主人様もそこに横になってください」
「は、はい」
俺がベッドに横たわると、エレノアもベッドに乗ってくる。
「では、失礼させていただきます」
そう言って、エレノアは俺の横に横たわると一緒に布団をかぶる。
近い!近いよ!エレノアさん!
俺の目の前に絶世の美女が横たわっているよ!
「あ、あのエレノアさん?」
「どうかエレノアとおよび下さい」
「は、はい、エレノアさん」
うわ、俺って馬鹿だ!
またエレノアさんって、言っちゃったよ!
「あ、すいません!そのエレノアさん。
じゃなくてエレ、エレ、エリャノアさん、じゃなくてエレノア」
「はい、何でしょう?」
「いえ、その・・・おやすみなさい・・・」
「はい、お休みなさい。
御主人様。
このまま私も添い寝をさせていただきますので」
「は、はい」
俺は言われるがままにエレノアと一緒に寝たのだった。




