0241 シルビアとの生活
シクシクと泣く俺にシルビア先生がそっと話しかける。
「ふふっ・・・どうしたの?シノブ君?」
「だって・・・だって・・・」
「あら?先生との事は嫌だったのかしら?」
「すっごい気持ち良かったです~~」
そう!
シルビア先生とのイチャラブごっこは、それはそれは楽しくて気持ちよかったのだ!
「そう?良かったわ?
何しろ一番最初は私も先生って決めていたから」
「え?一番最初って?」
「ホラ!この間、シノブ君に「脳内会議」って言うのを教わったでしょ?」
「はい?」
「以前から私も頭の中でそういうのをしていたのだけど、シノブ君にそれを教わってからより鮮明にそういう事が出来るようになったのよねぇ」
「え?」
「それで今夜はどうするかで私の中で会議をして、圧倒的差で勝ったのが〇〇シルビアだったのよ~」
は?〇〇シルビア?
何ですか?それは?
「〇〇・・・シルビア・・?」
「ええ、それで今夜はもうシノブ君と楽しく過ごすのは決定だったのだけど、そこでまた会議が始まったのよね~」
「え?またって?」
「〇〇シルビアがいくつにも分かれてそれでまた会議が始まったのよ~」
「分かれてって・・・何に?」
「それはね。
〇〇女教師と〇〇お姉さんと〇〇侍女、それに〇〇御姉様、〇〇御嬢様とかに分かれて会議していたのよ~」
全部「〇〇」が頭につくんですか!
それって会議の必要あるの?
それとお姉さんと御姉様の違いってなんだよ?
「あの~それって会議の必要あるんですか?」
「当然よ!
所で次はどんなのが良いかしら?」
「えっと、じゃあ次はもっとやさしそうなのでお願いします」
「わかったわ!
じゃあ、やさしいお姉さんね?
シノブ君も私の事はお姉さんって呼ぶのよ?」
「はい、お姉さん・・・」
良かった・・・今度はやさしくしてもらえそうだ・・・
・・・・・・・・・・・・・・
しかし俺はしばらくすると、またしてもシルビアお姉さんに背中を向けて泣いていた。
「う・う・・・お姉さんのケダモノ・・・」
「あら?やさしいお姉さんはイヤなの?」
「とっても素敵でした~!」
「なら良かったじゃない?」
そうなんだけど・・・なんで最後はさっきの先生と同じ結果になるの?
くやしい・・・でも感じちゃう!
ビクン!ビクン!
「それじゃ、次は〇〇侍女ね?」
「侍女って・・・」
「シノブ坊ちゃまの忠実な侍女ですよ?
ちゃんと大切な坊ちゃまに、楽しい事をたくさん教えてさしあげますからね?」
おおおお!侍女とお坊ちゃま!
はううう~~っ!
どうしてこの人、こう人のツボをついた選択をしてくるの!
まるで俺のオネショタ趣味を読んでいるかのように!
これ、どこの高級イメクラ?
「さあ、シノブお坊ちゃま?シルビアに任せてくださいね?」
「うん・・・」
この段階で俺はもう侍女のシルビアにメロメロだ。
・・・・・・・・・・・
うん、今度の俺は泣かないで済んだ。
「はふぅ~気持ち良かった~」
「あらまあ、シノブ様はずいぶん侍女がお気に入りの様子で・・・」
「うん、だって今までで一番やさしかったから・・・」
「そうですか?
では次に行きましょうか?」
「え?次って・・・?」
「これですよ!」
そう言ってシルビアは自分のマギアサッコを開けたかと思うと、見覚えのある服を出してくる。
「それは・・・!」
「は~い!お着替えの時間ですよ?シノーラちゃ~ん!」
そう、それはあの囮捜査をした時に着せられたシノーラちゃんの服だったのだ!
それ取ってあったの~っ?
「そ、それ?どうしたの?」
「もちろん、あの時から大切にしまっておいたのよ?
例え奴隷になっても自分の心の支えのために!
そしてシノーラちゃんのために!」
「ええっ?シルビアが?」
「今から御姉様とおっしゃい、シノーラちゃん」
「え?はい、御姉様・・・」
お姉さんと御姉様の違いって、これかぁっ!
そういえば、あの時「シノーラ」と名づけたのも、囮捜査の状況を考案したのもこの人だったぁ!
さてはこの服を用意していたのもこの人だったのかぁ!
今更ながらこの人の業の深さと言うか、趣味の重さを思い知った!
俺はあっさりと布団をはがされると、慣れた手つきでシルビアにその服を着せられた。
シルビア御姉様はシノーラちゃんの服を着せた俺の顎をクイッと自分に寄せると、俺を見つめながら話しかける。
「ふふっ、かわいいわ、シノーラちゃん・・・
こんな可愛いのに男の子だなんて・・・
私、ゾクゾクしちゃうわ」
「ああっ、そんな!御姉様!」
何かもう俺もヤケになってノリノリだ!
「可愛い子・・・今から私がたっぷりと可愛がってあげるわね?」
「はい、御姉様、お願いします」
「ああ・・シノーラちゃんは本当に素直で良い子ね?」
「ああっ!御姉様~もうダメですぅ~」
「ああ、良いわ~良いわ~」
そう言いながらシルビアは俺に抱き着いて来る。
「あう~~御姉様~」
「ふふ・・・とっても可愛いわよ?
シノーラちゃん?」
「はふう・・・」
俺はシルビア御姉様に色々と遊ばれて、大変な事に~~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺が疲れて横になっていると、今度はシルビア御姉様が俺の事を何やら縛り始めている。
「あの・・・これは?御姉様?」
「御姉様ですって?御嬢様とおっしゃい!」
「はい!御嬢様!これは一体・・・?」
「今更何を言っているの?
あなたは私に買われた奴隷なのよ!」
今度はそう来ましたか!
「はい、御嬢様、あの・・・どうかやさしくしてください」
「良いわぁ~」
俺は自分がそうだっただけに、シルビアがどういう反応をすれば喜ぶかよくわかる。
何と言うか、この人は俺の裏返しだ。
ああ、この人、もう単なるショタ好きじゃなくて、ヤンデレとか腐女子とか色々と混ざっていて、もう矯正不能だわ・・・
でもそんなシルビアを愛おしいと思った俺は、自分をちょっと呪った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして一通り様々な役を演じたシルビアは満足したのか、俺の横に一緒に寝ながら話しかけてくる。
「あ~もう、シノブ君ってば!
何でこうも打てば響くような反応なの?
おかげで私もうあなた無しではいられない体にされてしまったじゃないの?
この責任はちゃんと取ってちょうだいね?」
え~と?それってボクの責任ですか?
何と返事をしようか考え込んでいる俺にシルビアはさらに質問をしてくる。
「ところで、シノブ君も何かしてみたい事はないの?
これだけ私の趣味に付き合ってくれたのだから、私も付き合うわよ?」
「え~と・・・」
そう言われて少々考えてみたが、何も思いつかない。
だってこの人の趣味、ほぼ全域で俺と重なっていたんだもん!
エレノアの想像すら超えた俺の願望を、この人ほとんど叶えちゃったよ!
「何と言うか・・・全部叶ったみたいです・・・」
「そんな事言わずに~何かあるでしょ?
何でも良いのよ?
私、シノブ君のためならどんな恥ずかしい事でもしてあげるんだから~
ね?なんでも言ってみて?」
どんな恥ずかしい事でもって・・・
シルビアみたいな巨乳美女にそう言われると俺も興奮しちゃうけど・・・
うん、一つ思いついたけど、これは・・・
「あ・・」
「あら?何か思いついたのね?
言ってごらんなさい?」
「え・・でも・・・」
「いいから~
遠慮しちゃダメよ?
何でもしてあげるって言ったでしょ?」
「いや、何と言うか、これは・・・」
「大丈夫!怒ったりもしないから言ってごらんなさい!」
そこまでシルビアが言うので、俺は思い切って言ってみた。
「あの・・・「全裸競り」って、どういう風にするの?」
「え?」
俺の一言でシルビアが固まった。




