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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
221/1018

0214 グローザット組

 翌日になって組合前に全員が集まる。

俺もエレノアとミルキィにペロン、ガルド、ラピーダと一緒に集まる。

これから数日は家を空ける事になる。

俺たちがいない間の店の事はアルフレッドに任せてある。

ランバルトとその仲間たちとハンベイ、全員が来たようだ。


「さて、用意は出来たかな?」

「はい、大丈夫です!」


俺はうなずくと、連中に話し始める。


「わかった、しかしその前にちょいと確認しておきたい事があるんだ。

ペロン?この連中の判定をしてくれないかな?」


そう、俺ではこいつらの事がわからない。

そこでペロンに鑑定して貰おうと思って連れて来たのだ。

そうすれば罠かどうかはハッキリとするだろう。

ペロンは一人一人の匂いを嗅ぐと俺に報告をする。

まずはランバルトの匂いからだ。


「この人の匂いは鉄の匂いがするニャ。

これは軍人からよく匂う匂いニャ。

ペロンの経験だと、この匂いが強いほど優秀な軍人らしいニャ。

この人からはすっごく強い鉄の匂いがするニャ。

正直この匂いは好きじゃニャイけど、嫌いでもないニャ」


どうやらランバルトは優秀な軍人タイプのようだ。


「なるほど、他は?」

「そっちの若い人はちょっと良い匂いがするニャ。

後の人たちは特に何の匂いもしないニャ」

「なるほどね」


やはりこの若い魔道士はそれなりに優秀なようだが、後の三人は十把一絡げの様子だ。

そして罠の可能性はほぼないだろう。

さらにペロンがハンベイの匂いをかいで報告をする。


「この人の匂いは面白いニャ。

春の花の匂いと鉄の匂いが混ざった感じニャ」

「それはどういう事なのかな?」

「とても良い匂いですニャ。

鉄だけだと一律的な感じだけど、花の匂いが一緒だと、とても良い感じですニャ。

何と言うか、高い忠義心のような物を感じますニャ」


なるほど?見た目どおり、侍という事か?

どうやらこいつも中々信用できそうだ。


「わかった、では行くぞ!

ガルドはランバルトとハイネとハンベイを、ラピーダは残りの三人を航空輸送魔法で運んでやれ」

「はい」

「承知いたしました」


エレノアはペロンを、俺はミルキィを航空魔法で運ぶ。

こうして俺たちはグローザッドへ飛び立った。



グローザット支部へ着くと、まずは100番を探す。

幸いな事に100番はちょうど食堂で食事をしていた。


「やあ、100番久しぶりだな!

真面目に元気でやっているかな?」

「こ、これはホウジョウ様!

それにエレノア様にミルキィ様も!」


早速100番の鑑定をすると、レベル22だ。

以前よりも着実にレベルは上がっている。

どうやら真面目にやっているようだ。


「その様子だと真面目にやっているみたいだな?

みんな、この男が俺の仲間になりたがっている、アーサーフリード100番だ。

俺は100番と呼んでいる」


俺が連れて来た連中に100番を紹介すると、ランバルトが代表して挨拶をする。


「はっ!よろしくお願いいたします。

100番殿」

「え?どういう事でしょう?」


驚く100番に俺が説明をする。


「実はこの連中はお前と同じでな。

俺の仲間になりたいんだそうだ。

しかし、当然俺としてはお前さんの時と同じで、はいそうですかと仲間にする訳にもいかない。

そこでお前と一緒にここで鍛えて様子を見る事にしたのさ」

「なるほど」


俺の説明に100番も納得したようだ。


「だから今日からこの6人はお前の仲間だ。

この集団の名前をグローザット組とする。

100番!一応、お前をここの団長とする。

副団長はそこにいるハイネだ」


100番とハイネがお互いに挨拶をする。


「は、はい、わかりました!

よろしく、アーサー・フリード100番だ」

「はい、ハイネと言います。

よろしくお願いします」

「それとこのランバルトはまとめ役だ。

何か相談があれば聞くと良い」


俺の紹介にランバルトが頭を下げて100番に挨拶をする。


「ランバルトと申します。

よろしくお願いします、100番殿」

「あ、ああ、よろしく」

「そして残りの三人が・・・ええと?」


そういやこの三人の名前をまだ聞いていなかったな?


「アルフォンです」

「ベータルです」

「ガンガーです」


そして最後にハンベイが挨拶をする。


「拙者はハンベイと申す」

「・・・だそうだ」


一応、お互いの紹介が終わった所で、俺が100番に近況を聞く。


「それで調子はどうだい?」

「そうですね、もちろん言われた通り、真面目にやっていますが、正直一人では辛かったので、仲間が増えるのはありがたいです」

「うん、そうだな。

これで一気に7人パーティだしな」

「はい、ありがとうございます」


礼を述べる100番にエレノアが話しかける。


「それとあなた方にある物を預けましょう」

「はい、何でしょう?エレノア様?」


そこでエレノアが3体のジャベックを出す。

例のオリオンを一体と、セイメイを二体だ。


「これはオリオン3号、それにセイメイ3号と4号です。

この3体はレベル160で、それぞれ魔道士級の魔法が使えます」


そのジャベックの性能に100番が驚く。


「え?レベル160で魔道士級の魔法を?」

「ええ、そうです。

そしてオリオン3号は魔戦士型、セイメイ3号と4号は戦魔士型です。

この3体をあなた方に貸し与えましょう。

100番とランバルトにはセイメイを、ハイネにはオリオンです。

これで迷宮で修行をするのが、かなり楽になるはずです」

「はい、エレノア様!ありがとうございます!」


喜んで礼を言う100番に俺も話しかける。


「うん、その三体は好きに使って良いぞ。

迷宮に連れて行くもよし、ミッションで使って稼ぐもよしだ。

犯罪にでも使わない限り、ここでお前たちに貸し出している間は自由に使ってくれ。

それにこのパーティーだと、お前が一番レベルが低いみたいだからな。

ちょっとこれから訓練がてら、俺がお前のレベルを上げてやろう」

「え?よろしいのですか?ホウジョウ様?」

「ああ、それにお前さんはジャベックの戦闘命令の仕方もよくわからないだろう?

それも俺が教えてあげるよ」

「はい!ありがとうございます」


嬉しそうに礼を言う100番に俺はうなずくと、エレノアに話しかける。


「エレノア、ミルキィ、そっちの連中もよくわからないだろうから、教えてあげて。

僕はこのセイメイで100番に教えるから」

「はい、お任せください」

「じゃあ、早速3組に分かれて迷宮に行ってみようか?」

「はっ!」


こうして俺たちは3組に分かれてそれぞれが迷宮で訓練をした。

俺の組は俺と100番、それにガルド、ラピーダ、セイメイの5人だ。

エレノアたちと別れて俺が、ふと100番の組合登録証を見ると、木の札に●が一つ、まだ以前別れた時の九級のままだ。


「あれ?お前、まだ九級のままなの?」

「はい、以前の事があるので、等級を上げるのは慎重に行こうかと」


俺と会う前の100番は実力もないのに等級を上げて、それで状況が詰んでしまっていた。

それを考えれば、昇級に慎重になるのも当然だろう。


「そっか、じゃあ今回は訓練も兼ねて、お前の等級を上げてやろう」

「よろしいのですか?」

「ああ、お前もあの連中の隊長になるんだ。

それが一番等級が低いんじゃ肩身が狭いだろう?

手伝ってやるよ」

「ありがとうございます!」

「よし、セイメイ、ガルド、ラピーダ、今日はこの100番の指示に従って戦闘をしてみろ。

俺は見ているから」

「かしこまりました」

「はっ」


こうして俺たちはグローザット組の訓練を始めた。


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