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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
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0179 シャルルとポリーナの等級試験 1

 アースフィア広域総合組合に行くと、俺が受付のアレクシアさんに話す。


「すみません、等級上げの試験と、新規登録をしたいんですが?」

「あっ、シノブさん、新規登録ですか?」

「はい、僕の友人が初心者なので、新規登録をしたいのです。

それと数日前に申し込んでおいたので、我々も黄金ゴールド白銀シルバーに等級を上げようかと・・・」

「はい、ではこちらに記入をしてください」


登録用紙にシャルルとポリーナが記入をして渡すと、アレクシアさんが少し驚く。


「フレイジオ・ノーベルさん、レベル163、それにポリーナ・パーシモンさん、レベル157ですか?」

「そうです」


フレイジオ・ノーベルというのはシャルルの偽名だ。

本名で登録してしまったらデニケンにどこで知られるかもしれないので、この名前で登録をする事にした。

名前は後で改名する事も可能だし、デニケンに見つからないようにするにはこれで良いだろう。

ちなみにフレイジオというのはシャルルが生まれた時に父親がどちらにするか迷った名前だそうで、ノーベルというのは母方の姓だ。


「全く、シノブさんの友人らしいですね・・・あら?でも・・・」

「どうかしましたか?」

「ええ、もしかしてそちらのジャベックはヴェルダですか?」


ヴェルダを見たアレクシアさんが俺たちに尋ねる。

アレクシアさんがヴェルダを知っていたので、逆に俺が驚いて尋ねる。


「ええ、そうです。

アレクシアさんはヴェルダを御存知なんですか?」

「はい、以前よくここに来ていた「ゴブリンキラー」のアルマンさんが連れていたジャベックとよく似ていたので、もしやと思ったのですが・・・」

「え?じゃあアレクシアさんはアルマンさんの事を知っていたんですか?」


そういえばゴブリンキラーは結構年を取った人だとアレクシアさんが言ってたっけ。


「ええ、皆さん、アルマン・パーシモンさんを御存知なのですか?」

「知っているも何も、アルマン・パーシモンさんは、このポリーナの高祖父なのです」

「まあ、そうだったんですか?

 アルマンさんには、よくゴブリン退治でお世話になったのですよ。

どんなに安い報酬でもゴブリン退治だと引き受けていただけて、大変助かりました。

最近見かけなくなりましたが、その後、お元気ですか?」


そのアレクシアさんの質問にポリーナが残念そうに答える。


「残念ながら高祖父は亡くなりました。

今は私が高祖父の意志を継いで、ヴェルダと共に行動をしております」

「そうですか・・・・

それは残念です。

ではマギーラやラッシュも?」

「はい、今ここにはおりませんが、別の場所で私を手伝ってくれています」

「それは良かったです。

では、少々お待ちください。

今、組合長を呼んできますから」

「え?組合長?」


シャルルが驚くが、俺たちは涼しい顔をして待つ。

やがてグレゴールさんが出てくる。


「どうもお久しぶりですね、シノブさん」

「あ、お久しぶりです」

「なんでも今日はまた白銀等級シルバークラスの登録をする人がいるとか?」

「ええ、それと我々もそろそろ黄金ゴールドになろうかと」

「ええ、話は伺っております。

しかも今回はあのゴブリンキラーの跡継ぎの方がいらっしゃるとか?」


そのグレゴールさんの言葉にポリーナが答える。


「跡継ぎとはおこがましいですが、私がアルマン・パーシモンの玄孫で、ポリーナ・パーシモンと申します」

「なるほど、うちもアルマンさんにはお世話になりました。

他の組合員が嫌がるゴブリン退治も快く引き受けてくださって、我々も大変助かりました。

しかし伺った所によると、亡くなってしまわれたとか?」

「はい、残念ながら先日亡くなりました。

私が最期を看取りました」

「なるほど、それは本当に惜しい方を亡くしました。

御冥福をお祈りいたします」

「いえ、高祖父も自分の死期を悟っていたようでした。

それで私の所に来たのですが、最後に目的だったゴブリンキングを倒しましたので、本望だったと思います」

「ええ、その話も伺っております。

確かにゴブリンキラーの名に恥じない御見事な最後でしたね」

「はい、ありがとうございます。

私もそう思います」

「そうですね。

それでは皆さん、闘技場の方へどうぞ。

受験料の方は前回の約束通り、今回の皆さんの分はこちらで持ちますから必要ありませんよ。

それに実は今回も少々シノブさんにはこちらからお願いしたい事がありましてね」

「そうなんですか?」

「ええ、では参りましょう」

「はい」


俺たちが返事をすると、書類を受け取ったアレクシアさんが話す。


「書類の登録の方は私がやっておきますね」

「はい、よろしくお願いします」


後のことをアレクシアさんに頼んで俺たちは試験のために闘技場へと向かった。


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