素人でもできる刀剣鑑賞
今回は、素人でもできる! 刀剣鑑賞。
非常に、基礎的な、ゆるい楽しみ方なので、愛好家のかたからみると、うっすい話だと、最初にお断りしておきます。
まず、いわゆる刀剣は、大きくは太刀と、刀(正確には打刀)に分かれます。
美術館などに行った場合、刃が下でかざってあるのが、太刀。上を向いているのが刀です。
太刀は主に公達。刀はサムライ。(大雑把すぎる区分)
ようするに、太刀のほうが古いのです。
どちらも抜くときの、効率、安全性を考慮してのことです。
太刀は、馬上兵器で、腰につるしており、刀は歩行の近距離兵器で、腰に差していました。
最近は動画サイトなどで、抜刀術なんかの動画もあるようなので、違いをそこでも感じられるかもしれませんね。
基本的に、太刀のほうが古く、新しい時代の太刀の場合は儀礼用が多いです。
ちなみに、鑑賞するとなると、地金の色や、波紋、切先、反りなどを見るらしいです。
私は、『好き嫌い』でしか見ませんが(すみません)美しさの評価はそこにあるようでございます。なかなか素人には、よくわからんですが。
ただ、国宝クラスになりますと、黒い鋼の色が、非常に美しかったりしますので、絵と同じで、難しいことがわからんくても、感じればいいんじゃねーか? みたいに思っております。
もうひとつ、素人でも簡単に楽しめるところは、いわゆる「こしらえ」。
実は、刀剣って、刃以外の部分は、武士のオシャレの塊なんです。
柄、鞘の印象が強いでしょうが、とにかく、細かいところがセットでオシャレ。
鐔 刀の柄と刃の間にあるまあるいやつ。
目抜き 刀本体と柄を止める留め金の上の部分
笄 耳かきと、櫛みたいな役割
小柄 小刀。ペーパーナイフみたいなやつ
これらが、たいていシリーズでまとまってたりするわけです。
鳥と卵の細工とか蛙と池のモチーフとか。
戦うための武器ではありますが、非常に可愛らしいファンシーなデザインもあったりして、どんな顔でこれを職人さんに注文したんだろう、なんて考えると、妄想が膨らみます。
以前(もう二十年くらい前)愛知県の徳川美術館で、この『こしらえ』の企画展がありまして、これが、非常に良かった! とにかく可愛い! (カッコイイのもある)
詳しいことは何一つわからなくても、結構、ぱっと見た部分だけで楽しめますよ。
少なくとも、私は、ごはん三杯くらいいけます(笑)




