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食堂車

 かつて、寝台車や新幹線には食堂車がありました。

 今や、食堂車は一部の観光列車に残されているだけで、日本ではほぼ廃止されつつあります。

 ちなみに、私は、寝台車のほうは入ったことがありますが、新幹線の方は入ったことはありません。


 廃止の理由は、列車のスピード化によるところが大きいそうです。


 食事をするには、ある程度の時間にゆとりを持ちたいですよね。

 私が憧れながらも、新幹線のビュッフェに一度も入ることがなかったのは、やはり時間。

 利用した新幹線は、大阪へ一時間、東京へ二時間くらい。さすがに大阪に行くときは、車内販売のアイスですら食べるのに必死(笑)な時間です。

 こだまで東京までは、それなりに時間が必要でしたけれども。

 三時間くらいの時間があれば、退屈で食事に行こうって感じかもしれません。


 寝台車の場合、最近は、寝台車そのものが廃止になりましたので、仕方ないですけども。

 私の場合、はじめて寝台車に乗った時に行った食堂車が、最初で最後の食堂車になりました。


 列車で車窓を見ながらお食事って、とても優雅なイメージがあるのですが、実際は結構揺れます。

 朝食を食べたのですが、駅弁をたべるのより、ずっと食べにくいのです。

 グラスに注がれた牛乳は、通常より少なめ。理由は、置いてあるときにこぼれるから。

 記憶が古いので定かではないのですが、確か、洋食と和食のセットがあって、ウエイターさんがものすごいバランス感覚で、トレイにのせて歩いてきてくれました。

 何が難しいかって、揺れている机に、汁物、しかも口の広いやつをのせる瞬間。

 自分が飲んでいる最中のグラスを机に戻すのに、苦労しました。

 その時、ウエイターさんの偉大さに驚愕したのを覚えています。

 

 寝台車自体はその後、二回ほど乗りましたが、食堂車は廃止されてましたので、すごいウエイターさんをもう一度見たいという夢はかないませんでした。


 最近は、技術革新で電車の揺れそのものも小さくなり、快適になりましたので、当時よりもっと優雅にお食事ができるようになったのかもしれません。

 ぜひそのあたりを体験してみたいなあと思いつつ、なかなか観光列車に乗るような優雅な旅をすることができない今日この頃です。

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