構成の疑問
今回は、自分自身全く答えが出ていない構成の疑問について。
私は時系列を入れ替えるというのは、本当に苦手で、自分ではめったに使わないし、初心者が多用すべきだとは思わないんだけど、推奨する方もいらっしゃって。
好みの問題と言われれば、それまでなんだけど、みなさまはどのようにお考えでしょうか?
えっと。時系列入れ替えでも、いろいろパターンはあるのですが、たとえば、主人公がある事件を追っていて、途中で過去の事件がはいって事件を追う理由が強化されて、ラストに向かうというパターンなどは全然オッケーなんですけれども。
たとえば。
異世界転移瞬間→何事も変わらないと思っていた日常→転移後の異世界体験
なんてパターン。
これは映画とかでも使われるテクニックなので、王道と言えば王道なのでしょう。
アニメでも冒頭オープニングアニメがあったりすると、こういうパターンが多いので、その影響かもしれませんね。
モノノ本によれば、『主人公の人生が変わる瞬間』から物語は始めよ、とあります。
それは、納得なんですけどね。
時系列入れ替えた『何事も変わらないと思っていた日常』、これ、いる? って、私は思っちゃうことがあるのです。
分量の問題もあるとは思うんです。
その何事も変わらないと思っていた日常がかなり重要シーンで、枚数を重ねなければならないけどどうにも地味だったりする。ならば、冒頭の引きとして、インパクトの強いシーンをぶつけるという必要がある。
ただ、思うんです。
前にも書いたかもしれないけれど、時系列を変更したとたん、読者は読むのをやめるかもしれません。
もちろん、その退屈なシーン? を、乗り切るだけの引きを作れるひとなら、それでもいいけれど、初心者なら、それより、退屈なシーンを入れずに作った方がいいんじゃないかな、なんて考えます。
どうしても必要なら、入れ替えずに、時系列通りにやればいい。
①異世界への扉を開いてしまった。
②扉を見つける前の退屈な日常→①の扉の発見
③異世界生活
となる場合、本当に②のシーンは必要なのか、吟味した方がいいのかなあと思うのです。
普通に②からはじめて、①③へとつづけたほうが、自然。
自然でないインパクトを使用するのは、技術がいります。
逆に言えば、それだけの技術がある人以外がやると、読者が混乱することもあります。
アニメーションならともかく、小説の場合、①と②の間にオープニングテーマは流れません。
章を変えるという方法はありますけど。
書き出し祭りとか、かざコンを読んでいて、かなり使われている手法なので、すごく気になりました。
みなさまは、この時系列変更の構成について、どう思われますか?
私が古いのでしょうかねえ……。




