表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/100

手作りのお菓子

 最近は手軽なお値段で、購入可能になったケーキ。

 私の小さいころ、昭和の時代は、ケーキなんて特別な日にしか食べられないモノでしたけど、いまや、スーパーやコンビニで、ちょっと高いお菓子感覚で購入可能になりました。

 一般家庭でもオーブンが普及して、スイーツを手作りなさる方も多いかと思います。


 今は昔。中学生のころ。

 素敵な表紙にあこがれて、チーズケーキの料理本を買いました。

 チーズケーキを食べたことはあった私ですが、料理本を開いてびっくり!

 たいして知識もなかった私には、未知の食材がいっぱいでした。

 そもそも、今でこそ、どこでも購入可能な『クリームチーズ』ですら、希少。

 当時は、フルーツ味の最初からついているようなものを、大きなスーパーでやっと発見できたという感じでした。

 今見ても、かなり本格派だと思われるその本は、当時の私には難解でした。

 それでも、絶対に作ってみたいという欲望は抑えられず、レシピとにらめっこ。

 オーブンなし、味付きのクリームチーズで作れるレシピをひとつだけ発見して、挑戦したのは、いわゆるパンケーキの間に、クリームチーズをはさむだけのもの。

 ただし、クリームチーズに、お酒を混ぜ込み、大人な風味にします。

 おそらく、キルシュワッサーかコアントロー辺りだったであろうと思います。今考えれば、無理してお酒を入れる必要などないレシピなのですが、当時の私は、必然だと思い込みました。

 しかし。

 我が家は下戸家庭だったこともあり、洋酒の種類など親に聞いてもまったくわからん家でございました。当時は、グーグル先生もおりませんでしたし(笑)

 今なら、スーパーの製菓コーナーに小瓶で売っている洋酒でございますけれども。

 で。もの知らずな私は、洋酒なら何でもいいに違いないと思い、贈答品か何かでいただいて、料理酒として使っていた『赤ワイン』を、桃味のクリームチーズに混ぜ込むという、チャレンジャーなことをしたのです。

 しかも、味見はしてません(というか、お菓子の途中の味見って、意外と難しい)

 ものの見事に、未だに忘れないほど、二度と食べたくないモノができあがりました。

 黒い歴史です(笑)

 

 私が社会人になったころには、急速におうちで手作りというのが一般的になり、道具や、材料が比較的簡単に手に入るようになりました。

 それでも、今みたいに百均で、ケーキの型が買えたりはしなかったですけどね。

 今の環境なら、当時の私の知識でも、それなりのものが作れたのかもしれません。

 

 物語でも、女性向けの作品は特に、スイーツに力を入れてかかれていることが多いですね。

 異世界に行って、未知の材料から、昔食べたあの料理を再現! とかいう転生モノを読むたび、私は中学時代に作った、失敗ケーキを思い出します。

 料理って、絶対はないもので、「これとこれじゃなきゃダメ」ってものでもない。

 でも、実はそこに働いているのは、食材の『化学反応』ですので、『成功』『失敗』の法則がきちんとあるものでもあるわけです。

 特にスポンジケーキのようなものは、味見で予測、調節可能になるには、かなり熟練の技が必要です。

 簡単に再現しているように見えても、きっとものすごく試行錯誤しているんだろうなあと、余計なことを考える私であります。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ