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レーベルカラー

書籍化のお話をいただいたとき、一番最初に、密林さんで、富士見L文庫さまの創刊の時に出された、お試し本を手に入れました。

 無料本なんですが、いわゆるお試しということで、レーベルを代表する、いろんな作家さんの書かれた『一章』だけで構成されているものです。

 いわば、『商業誌』の『書き出し』本。(そこそこ分量はあります)

 ちなみに、編集さんからも何冊かおすすめ本がありました。

 公募ではありませんし、作品の拾いあげですから、書く内容は決まっています。しかし、やはり『どんな本』を求められているのか、というのを私なりに考えました。そして、そこそこ悩みました。

編集さんは、『大丈夫』って言ってくださったのですが、私の作品、『今の流行』では、決してないですし、どちらかと言えば女性向けではあるけれど、典型的な女性向けか、と言われると首を傾げてしまう作風ですから。


 編集さんというか出版社さんというのは、非常にレーベルカラーを大切になさいます。

 よく考えたら、初めての作家さんに手を出す時、いつも読む『棚』から選ぶことが多いですものね。

 いくら作家によって個性があると言っても、バイオレンスアクションの隣に児童向けの童話があったら、違和感があります。レーベルは、いわば読者層ごとに売り場を分ける目安です。

 ゾーンニングとまで厳しくないものの、指標にはなるでしょう。

書下ろしであっても、出版社は、雑誌の種類のように、読者をある程度想定して本を出します。もちろん、ターゲット層以外の人が読むことはウエルカムでしょうけれど、最初からターゲット層以外の人を相手にしていては、本末転倒なわけですね。

 

 というわけで。

 WEBの公募でも、そのコンテストのレーベルから逸脱した作品は、当然、評価されにくいわけです。

 これは、『似た作品』を求めているというわけではなくて、本屋でその出版社の売り場に立ってくれるひとに『売れるか』という視点で選ぶから、という意味になります。

だから、今ある作品の劣化版を書いても、ダメ。かといって、読者層を外しすぎたら、やっぱりダメ。

もちろん、レーベルにも幅というのがあります。ピンポイントを狙ったレーベルもあれば、かなり広いジャンルおよび読者層をターゲットにしているものもあります。

 新しいレーベルほど、カラーが固定されていないので、自由度が高い可能性もあるかも。


 私見になりますけれども。

 そのレーベルの作品をいくつか読んでみて、自分が好きだと思えたら、挑戦してもいいんじゃないかな、と思います。

 だって、出版を決めている編集さんと、好みが合う! ってことなんですから。

 逆お気に入り様のブクマを拾ってみると、自分の好きな本と巡り合えたりするじゃないですか。

 つまり、読み手として自分が好きなレーベルさんは、たとえ違っているように見えても、自分を受け入れてくれる可能性がある。

 どの公募でも、しっくりこないな、と思っていた私ですが、そんなふうに気楽に考えようと思うようになりました。

 プラス思考、大事です(笑)

 

 

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