宝島
今回は宝島です。
宝島と言っても、スチーブンソンの小説ではありません。
出版社の名前でもないです(笑)
宝の島です。
いえね。
子供の教科書に、「宝の地図」をみて、物語を作りなさい、なるものがあったのですよ!
今は、国語の時間にこんなことまでするのですねえ。びっくりです。
島の真ん中に、宝箱。まわりには、障害物(含むモンスター)。そんな地図をみて、プロットを組み、物語を作文するというものらしいです。
おおっ。まさしくスチーブンソンの宝島!!!!
で。まあ、子供はプロットを作るために四苦八苦していたわけです。
「何書いたらいいのかわからん」
という子供への私から言ったことは。
「宝箱を置いた人間を決めなさい」
いや、教科書って、それが書いてないのですよ。びっくりです。
教科書通りに進めるとしたら。
①宝の地図を手にいれる。
②パーティメンバー
③いつ冒険するか
④島に着いてからのルート(事件→解決)
⑤宝箱(どんな宝か)
だいたいこんな感じで、プロット立てて物語を書きなさい、ってことなのらしい……。
で。
この順番で書けば、確かにそれっぽいのは書けるけど、その話だとエタ確率も高いんだよね(笑)
宝箱を置いた人間を決めれば、宝箱の中身は決まる。
置いた人間が決まれば、置いた理由も、地図を書いた理由も決まる。
地図を書いた理由が決まれば、地図の入手ルートが決まる。
もちろんなくても書けるかもしれないけど、物語の『面白さ』ってそういうところから作られていくんだと思うの。
国語の作文テクニックとしての授業で、そういうことは求められてはいないのでしょうけど。
ちなみに。その地図を見て。
「母だったら、ぜったい宝箱、洞窟の奥に置いとく! しかも、モンスターだけじゃなく、トラップも作る」という、完全なゲーム脳で子供に話したわけですが。
しかし、こういう物語作品って、先生の方は評価しにくいのではないかな、と思う。
特に低学年くらいだと、アイデアが秀逸でも矛盾点があったり、文章力がないことの方が多いわけで。とはいえ、物語のできというのは、本来、文章力より、アイデアなんだと思うから。
作文能力だけをみると、面白くない作品のほうが高評価になる可能性もあるなあと、少し思ったりもします。
で。
自分なりに考えた。
(いろんな作品が混じってます)
宝=ネクロノミコン
埋めた人=黒魔術士の妻。
探す人=その後失踪した妻の、妹と探偵(恋人)
島トラップは、肉食獣(闇のイキモノ)
(おまけの悪役 黒魔術士)
<あらすじ>
結婚を控え、結婚の報告のために、音信不通だった姉の家に行ったリリアは、姉の家が長らく留守で誰もいない状態だったことを知る。
中に入って見つけたのは、姉の日記と、それに挟まれた地図。
姉の行方を追って、リリアは、地図の島へと向かう。
島につくとそこは、みたこともない異世界のイキモノたちがいた。
黒魔術士に狙われながら、宝を捜す二人。
そんななか、手を貸してくれた異界の生き物は、なんと黒魔術のせいで姿を変えられてしまった姉であった。姉の遺志を継ぎ、リリアは、その宝を島の火山に捨てるのであった。
うん。結構面白いのが書けそう。
学校に提出するには、かなりダークな内容だけど。
……小学生が、ネクロノミコンを宝にして作文したら、ちょっと嫌かな(笑)




