田中書籍化の裏話
カッポウに企画の方をとりあげるので、書籍化にあたっての言い訳? などをこちらに。
2019/1/15に、富士見L文庫さまから、拙作、『私は隣の田中です』を出版していただけることになりました。
ご存知の方もおられると思いますが、この作品は、2015年初出の作品で、転生転移じゃないとなろうのジャンル別でもランキングに載れないという時代に書いた作品です。
ですので、私の作品の中では、珍しく『転移』ものです。
完結後、日間最高2位まで行った、非常に出来すぎた子。
田中のおかげで、なろう人気から外れた他の作品でも、たくさんの方に読んでいただけるようになりました。
大体、完結前はブクマ100を越えてなかった作品なんだよ。連載開始から読んでいただいたって方、少ないんじゃないかなあって思う。
思うところあって、公募を引退すると決めておりましたので、田中はコンテストに一度も出しておりません。
今年の初めに、書き出し祭りに参加しまして、プロと競うというチャンスがありまして、変なアドレナリンが出ました。あれです。何かに挑戦すること自体が楽しいというやつです。
そんな折、彩戸ゆめさんに、夢をあきらめてはだめだと背中を押していただき、公募を再開することにいたしました。
あと、いろんな噂があったので、バックアップを兼ねて、ちょうどそのころ、田中をカク〇ムさんに転載したんです。
で。実は、こういうのって、ここで言っていいのかわからんけど、カク〇ムさんのほうの『田中』を編集者さまが読んでくださった。
(正直、あっちのPvは低いし、星も少ない。他のやつをコンテストに出してたからなのかな?)
お声がけいただいたのが夏。
で。初校をだしたりしていたんだけど、『出版決定は会議に通ってから』というお話を伺っていたので、半信半疑でありました。
お直しの赤ペンいっぱいあったし。
それに、L文庫さまの作品をいくつか読んだんですが、田中、ちょっと冒険だよね……と。
そもそも、挿絵がないこともあり、どの作家さんも描写が丁寧でお上手なのです。
秋に入って、2月ごろ出版みたいなお話いただいて。やっと「出るのかなー」って思ったのでした。
11月にゲラが来たら、1月になってた……(早くなるってあるんだねえ)
角川さん系というのは、基本、発売予定が発表されてから、守秘義務解除になるらしく、『多分出るみたい』と思ってから、黙秘の先月でありました。
で。
来週に発表してよいって聞いていたのに、昨日、なぜか発売予定に入っていてびっくり。
どうも、年末進行で、いつもより早く発表になったみたいです。
というわけで、いろいろ準備して、ご報告したいと思っていたのに、大動揺のなかのご報告になりました。
ついでに、報告のカッポウ書いた後、突然、リアル仕事が入るとか!
よく考えたら、慌てて報告書くこともなかったんだけど、メチャ、動揺してしまって。
お祝いのお言葉等、本当に嬉しかったです。ありがとうございます。




