小説の長さのかえかた
小説の長さの替え方、というお題をいただきました。
短編→連載、という流れは、よく見られますね。ただ、私は、やったことがないです。そもそも、短編で書いちゃうと、それで満足してしまうんですねー。自分の中で終わっちゃうと書けない(^^)
やる予定はないんですけども、自分の短編を例にとって考えてみます。
私の短編にある『闇狩り』(短編集浴衣と花火時々退魔にあるやつ)は、簡単に連載に変えられます。
ネタがあれば。
これは、連作短編を意識して書いたので、一話完結、シリーズとして続けることが可能。
もし、長編にするのであれば、大きな流れをひとつ考えて、時々にそれにまつわるエピをいれていけば大丈夫かな。
その方式で長編にしているのが、「隣の田中」です。
田中は、連続短編の側面がある作品なので、章ごとに独立しています。
逆に、同じ短編集にいれてある『夜行』は、どうやっても長編にはなりません。
ネタの足しようがないし、連作も書けません。
最近書いた『鬼哭抄』『初恋探偵』は、根性入れれば、もう少し長くなります。
根性って、言ってしまうあたりが、野生の勘で書いているのがまるわかりです。理論じゃない(^^;
えっと。
鬼哭抄の場合は、長さの調節は割と自由に行けます。どちらかといえば改稿になりますが、全体の流れで楓と樹の恋愛を見据えて、出会いから、楓の心がほぐれるのがゴールで、エピを増やします。
話の長さは、連作短編にすれば、長編。事件を大きくすれば、中編になるかなーと。
(私は、イチャラブを書くのが苦手なので、ラブラブカップルで事件に望むという発想がない)
初恋探偵の場合は、たぶん、中編が限界。学生生活、友人関係をもっと盛れば、もう少し長くできますが……ジレでイラつくかな。あ、友情とか、友人の恋愛模様とか入れれば、長編もできるかな? その場合は、小説で賞を取るとか、卒業するとかくらいしかゴールが見つからないけど。
短い話を長編にすると、『ゴール』を決めにくくなるかも!
ちなみに。『そして、私は炎に焼かれる』は、最初、2万字くらいかなーと思って書いたら、10万字を越えました。
結論から言いますと、話を少し凝ると短編では説明ばかりになってしまうので、ある程度の長さが必要になります。世界設定から入るファンタジーやSFに長編が多くなりがちなのは、そのあたりだと思います。
短編を書こうと思うなら、とにかく、設定をすっきりさせること。
書きたい場面を整理すること、につきるかと。
逆に、長編を書きたいと思う方。
設定を増やせば、必然的に長くなります。
単純に、AとBが恋愛という話を扱う場合。
AがBに告白するシーンだけなら、短編
Aが恋に落ち、Bに告白するシーンなら 中編
Aが恋に落ち、さらにCやDが入って、Bに告白するなら長編
A、B、C、Dそれぞれの恋愛模様を描くなら大長編
こんな感じかな、と思います。
恋愛を例に出してますが、事件でも似た感じだと思います。
結局のところ。
自分で、書いて、設定の量を覚えていくしかないのかなーなんて思います。




