ゲーム部門賞
オンラインメールゲームのシナリオライターを目指したことがございます。
恥ずかしながら、二度ほど試験を受けて、ものの見事に落ちました。
どんな試験かというと、『事件』があって。それについての行動を、各プレイヤーが申請したものがありまして。
その申請が、ゲームルールに行動がのっとっているかどうかを判定し、そして、それを踏まえて、事件そのものを小説として書きおろすという、ジャッジ&創作能力が必要な試験です。
正直、ゲームルールが把握できずに落ちるという超情けないお話。文章力が問われる以前の問題。
要するに、才能がない(涙)
今もあるかは謎ですが、別のゲーム会社では、お金をもらいキャラクターの小説を書くという請負小説というのもありました。そっちは、課題小説を何本か提出という形の試験でした(そちらの会社さんは、試験を受けるひまがなくなって、受けられなかった……)
いずれにしろ、その手のライターさんは、本格小説家というわけではないけど、出来高でお金がもらえるというお仕事で、報酬も小さく、内職感覚なのかなとは思いますが、書いたものでお金がもらえるってすごいなあと。
ちなみに、文章を書くことでお金をいただくというのは、テレビの放送モニターで体験しましたが、たいへんだなあと、身に沁みました(それなりに労力がいります)
で、まあ。そんな挫折をした後で、WEB小説を書き始めたわけです(笑)
ところで。
なろうコンさんになんと『ゲーム化』なる賞が登場しました。
ちょっと、興味津々。どんな作品が選ばれるのか、楽しみです。
ただ、まあ、私、数値に弱い、ルールに弱いという初歩的な理由で、ライター試験を落っこちた人間でございますので、自分はとても、ゲームに向いた作品が書けるとは思いませんが。
なろうのファンタジーというのは、非常にゲームに影響を受けた作品が人気です。
ただ、よくある俺TUEEってやつは、実際のTRPGなんかでは、まずありえません。コンピューターゲームだと、もっとないかな。
ゲームでやる戦闘だと、6から8割成功のほうが、絶対に面白い(勝率がそれ以下だと、確実にストレス)
瞬殺もいいけど、瞬殺戦闘10回やるより、1回のやや主人公有利戦闘のほうが、私は面白い。
ただ、まあ。レベル上げとか面倒で、いわゆる『強いニューゲーム』モードのRPGだと、サクサク話が進んで、ストレスがないのは事実。だからこそ、小説ではサクサク進んでほしい! ということもあっての、俺TUEEなのかな、と思います。
ゲームと小説の違いは、主人公=自分の感情移入度の違いでしょうか。
FF系のように、名前が既についていて、しっかり人生背負っちゃうタイプもありますが、主人公は本当に影が薄くて、個性がなくて……ってタイプは、自己投影がしやすいですよね。
思うに、ライトノベルの主人公で個性が弱い系列というのは、ゲーム系キャラとしては非常に正しいのかもしれない。ゲーム慣れしていて、活字作品にあまり慣れていないタイプの読者には、かえってそっちの方が入りやすいかもしれませんし、少なくとも間口は広い気がいたします。
個人的には、あまり好きではありませんが。
どんな作品がゲーム化されるのかわかりませんが、WEB小説の新しい方向をつくってくれるかもしれないと少し思うのでした。




