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人称について

リクエスト特集 第一弾です。ありがとうございます!

 一人称と三人称、どっちが好き? と問われたら、4:6で、三人称かな? と思う私です。

 ちなみに、読むのはどちらも読みますが。


 一人称で一番好きなのは、ハードボイルド冒険小説。とにかく、視野が狭いから、主人公がどんどん追い込まれていく感じが素敵なのです。

 で。自分も、いつかそんな話を書いてみたいという『野望』はあります。

 ありますが、難しい。視点固定で複雑な話を書くのは、本当に難しいですよね。書けたらきっと快感なのだろうなあと。ただ、今の実力では無理かも。

 で。ちょっと複雑そうな話を書くときは、三人称で書くことにしております。

 ただ、三人称も難しくて、神視点とかキャラ視点、視点移動などいろいろ問題はあります。


 初心者さんに、聞かれたらどちらを薦めるかは、やっぱりジャンルかな、と。

 恋愛とかホラーなら、一人称。アクション、陰謀ものなら、三人称。

 書きたいものに合わせて、使い分けていくのがベターかな。


 自作の人称の紹介をしてみます。ベテランさんには全く参考にはならないでしょうが、初心者さんの何かの参考になれば、と思います。


 『私は隣の田中です』

 主人公、マイの一人称。この話は、異世界転移ものであり、若干ミステリーホラー要素を含む恋愛のため、一人称にしています。(おまけのヒーロー側、如月視点あり。設定を作ってあったので、つい書いてしまったパターン)


『残念ながら、魔術は使えません』

 主人公、コゼットの一人称。この話は、コゼット中心にネタが広がっていくので、一人称。


『そして、私は炎に焼かれる』

 三人称。終始ジャネットの視点で書いているので、一人称でもよかったかな、とは後から思いましたが、当初は、もうすこし群像ものっぽいものになるかもしれないと思ったから、三人称で書きました。


『魔人の花嫁』

 三人称。主人公が二人なので自然に三人称選択。主な視点者は、イリスとゼクス。


『勇者様の「プールポワン」、承ります!』

 一人称……なんだけどね(苦笑)

 アリサで、事件を書き切ることができず、別視点投入せざる得なかった作品。苦い(笑)これは三人称で書けばよかったと思ってます。


 というわけで。

 内容に合わせて、先の展開を見据えて(笑)人称は選びましょう。


 


一人称おすすめポイント。 

→導入が楽。心情暴露が簡単。視点が狭いので視点トリックが楽にしかけられる。


三人称おすすめポイント。 

→展開がコンパクトにおさまりやすい。視点が広いので、複雑な話を展開しやすい。


一人称マイナスポイント。

→視点が狭いので自分の容姿を描写するのですら苦労する。複雑な事件を書くのは難しい。長くなる傾向がある。


三人称マイナスポイント

→若干、キャラクターが遠いため、臨場感が一人称に劣る。


 ちなみに。視点ブレの危険は、一人称でも三人称でもあります。

 私は、一人称を意識するようになってから、三人称が凄く書きやすくなりました。

※個人の感想です。あくまで当社比。


 慣れないうちは、両方書いてみることをおすすめします。


 蛇足になりますが、一人称の作品でも、他のキャラの視点で物語を書きたいことは多いのですが、『あえて伏せる』忍耐は必要かと。

 恋愛もので、(特に一人称)視点固定でジレを盛り上げていくのは鉄板ですが、たまに、結論まで到達せずに視点変更して相手の気持ちがわかってしまう作品をWEBではよく見かけます。

 ジレジレ愛好会会員としては、それは『もったいない!』と思うのです。

 ジレは、視点を貫いてこそ! ぜひ、みなでジレて、もだえ苦しみましょう(笑)






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