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造語

 厨二病炸裂と思われようがファンタジーやらSFには、どうしても造語はつきものなのです。

 架空地名だけにとどまらず、あるはずもないものに名前を付け、あたかも当たり前のようにそこに存在させたりするわけです。


 もちろん、ファンタジーにしろ、SFにしろ、『お約束』なモノというものはあります。

 多少の造形の違いはあれど、『エルフ』『冒険者ギルド』『軌道エレベータ』なんかは、わざわざ名付ける必要もなく、通じるわけで、造語なしで世界を造形することは、可能ではあります。

 それを言うと、オリジナリティが! と思われる方もいらっしゃいますが、『共通認識』を利用するのは、ある意味では『分かりやすさ』であり、世界創生の説明を省く手段でもあるわけです。その世界の固有なものが、すべてオリジナルで造語であると、読者はだんだんしんどくなるということもあるので、けっして、悪いことではありません。

 ただ、二次創作ではない以上、そういった共通認識を使っても、その言葉の意味するものは、自分の基準で決めていく部分がないといけないわけですが。


 とはいえ。ファンタジーやSFを選択時点で、やはり造語はどこかで必要になってきます。

その造語を作るとき、現存の言葉から連想しやすいものにするか、完全造語にするか。これはなかなかに難しい選択でもあります。

 面白いところで、ドラクエ、ファイナルファンタジーの火魔法を比較しましょう。


 ドラクエ メラ メラミ メラゾーマ

 FF    ファイア ファイラ ファイガ


 これはどちらも連想しやすい言葉から作ってはあるのですが、ドラクエよりFFのほうが、英語からそのままとっているのが明らかです。


 今やゲーム用語はライトノベルにおいては共通用語のようになってますので、『サンダーボルト!』と叫べば、電撃。『ファイヤーボール!』と叫べば、火球魔術として通じるわけです。(ただし、プレイしたゲームによって、魔術レベルが違うので、そのあたりの調整は必要です)

 

 さて、造語を作る時。やたらカタカナにこだわった時期がありました。剣にカタカナの名前を付けてみたりとか(笑)

 横文字=カッコイイは、卒業しよう、と私などは自分に言い聞かせ(笑)造語を作り始めたのですが、そうなると今度は、漢字の造語熟語=カッコイイ という刷り込みが(苦笑)

 

 実際、その認識がカッコイイかどうかは別として。造語を作るということは、既存にないものを生み出して、その世界に存在させるわけですから、読者に説明をしないといけないわけです。

 本当を言えば、造語は少なければ少ない方が、読み手には優しい。ただ、造語の全くないファンタジーやSFというのは、目新しさを感じにくい世界になってしまうものです。

 SFの場合は、それほど荒唐無稽な造語を必要とはしないかもしれませんけれども。


 ちなみに。

 私、漢字カッコイイを卒業しようと、第二回書き出し祭り提出作品『アコガレの都は臭かった<清掃師>小梅の事件簿』では、呪文をひらがなで短歌っぽくしてみました。

 とはいえ。清掃師自体が、ほんまもんの清掃しているわけではなく、ある意味では造語なわけです。

 そう考えると、やっぱり厨二病っぽい。

 

 わかりやすい造語を作るか。ハイセンスでカッコイイ造語を作るか。

 これは、作者の考え方だと思います。


 カッコイイ造語、考えてみたいものですねえ。


 


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