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お天気を描写しよう

 今回はお天気と情景描写。というお題をいただいたので。お天気描写から物語に落としていく方法なんかを広く浅く考えてみたいなーなんて思います。


 小説の場合、天気は主人公の感情なんかに連動することが非常に多いです。

 晴れ→気分が良い くもり→モヤモヤ 雨→落ちこみ

 こんな感じで、そのイメージに反して、というのもあり。

 雨が降ってもウキウキする日はあるし、晴れても、最悪な気分の時はある。

 ただ、情景を描くときに、一人称の場合は特に、個人フィルタ―を通すわけですから、無意味に感情と違う天気を作るのは、小説難易度をあげるだけなので、やめたほうがいいかな、と思います。

 ドラマの撮影と違い、小説は作る人が天候も自由に操れるわけですから、嵐も晴天も、みぞれも雷鳴も『効果』として使わなければ、話において邪魔な情報でしかありません。


 さて。お天気の具体的な描写。うーん。苦手じゃ。とか言っていてもある程度は書かないといけないのですが。

 天気と結びつけるとしたら、まず、『明度』でしょうか。


 朝、カーテンを開けて飛び込んでくる光の量は、当然、天気によって違います。


 ひぇっ、灰になるっ


 と思うのは、夏の晴れた朝。とても濃い青い空に、眩しすぎる太陽。全ての色がとても濃いのに、なんとなく、世界が白い。遠くはすべて青くみえてきます。

 同じ晴れでも、春はどこか埃っぽくかすみます。秋は空が高く、冬は光が柔らかい。

 曇りの場合は、太陽光が眩しくないため、『光』より、『色』に目が行くようになります。

 雨の場合は、雨の降り方によって、明度も違います。

 夜になると、晴れていれば、月夜か闇夜かでやはり、光量が違います。

 雨は関係ないようですが、雨降りというのは、ライトに照らされた路面とか、照明の光の広がり方が違ってきますよね。その微妙な書き分けをできるほど、私は達者ではありませんが、さりげなくそれが書き分けられるような方ならば、そこに意味を持たせることもできてくるのかもしれません。

 


 私の小説は、比較的、空を見上げる描写が多いです。本人がお天気マニアだということもあるのだとは思います。

 空の色は、季節によって違います。出る雲も違います。

 お天気は視覚だけでなく、触覚や聴覚、そして臭覚にも変化があります。


 最近は季節感がないとはいえ、日々のお天気は、やはりそれなりに感じるものです。

 地下鉄でも、蒸し暑さと濡れた傘や衣類で、雨は表現可能。


 ということで応用編。『晴れ』『快晴』を使わず、『夏のバカンス風景』描写。



 空に近いせいだろうか。日差しが強い。

 それでも、下界と違って、そよぐ風はさわやかだ。

 眼下には、うっそうと茂った木々。広がる世界のすべてが眩しくて、私は思わず目を細めた。


 えっと。一応、山に登った風景を描いてみました。

 まあ、日差しって入れちゃうと、晴れだってまるわかりだから反則気味かなあ(苦笑)

 いろんな風景をお天気と共に書いてみると、少ない字数でたくさんの情報が伝えられるようになるかもしれませんね。伝えられるようになりたいものです。






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