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  今年はもう終わっているかもしれないな、と思いつつ。

 GWごろに見ごろとなる『藤』の花。うすい紫色の花が垂れ下がる形で咲くマメ科の植物。

 この藤、なんでも、つるが右巻き、左巻きの二種類あるのだそうで。

 右巻きが「フジ」「ノダフジ」、左巻きが「ヤマフジ」「ノフジ」というそうでございます。


 日本産の固有種だそうで、都会の公園などでも、タナに這わせて(正式にはパーゴラというらしい)日よけにしたりするので、身近な植物です。


 ところで、私、平地育ちのため、そういった公園の長く垂れ下がった花の咲く藤しか知らなかったのですが、結婚して山のほうに住むようになって、そのようなお上品なエレガント藤ではない、山に自生している藤が少しも珍しいものではないということに、非常に驚きました。

 この時期、東海地方の山ですと、ふつうに藤が木に絡みつき、実に自由に咲き誇っているのです。

 藤棚の藤と違って、あまり花の長さはありませんが、他の木々にからみつき、緑の葉になる果実のように垂れ下がっています。

 個人的には、そういった藤のほうが自由で好きですが、藤棚に藤色のカーテンが垂れ下がる光景は、美しいもので人気があります。


 で。知らなかったのですが、藤の花って、てんぷらにすると食べられるらしいです。

 ですが、レクチンという毒があり、多量に摂取すると吐き気、嘔吐などを催すことがあるそうなので、多くは食べない方が無難でありましょう。


 文学的には万葉集の時代から登場する日本人には非常に身近な花。


 ちなみに。ヤマフジの花言葉の中に、『決して離れない』というのがあるそうです。

 つる植物だけに、リアルすぎ。

 古代日本において、藤は女性、松は男性とたとえられていたそうで。

 しなだれて、グルグル巻きついて、たおやかな花を咲かす……そう考えると、唐衣をまとい、男にしなやかにしなだれかかる。それでいて、男に伸ばした手は、決してはなすことはないという、ちょっと妖しい女性が浮かびますね。(私だけ?)


 中国やアメリカにもフジの種類はあるそうなのですが、非常に『和』のイメージの強い植物。

 桜と同様、日本モノの作品を書くのなら押さえておきたい風景を作ってくれるものではないかな、なんて思います。




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