鉄道と物語
鉄道記念日奉祝企画 協賛? です。
今日は鉄道記念日。
日本人が鉄道、と言って、頭に浮かぶ作品と言えば、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』、松本零士の『銀河鉄道999』。
そうそう。かの川端康成の『雪国』も列車風景から始まりますね。
推理小説の王道といえば、クリスティの『オリエント急行殺人事件』。
西部劇でも、鉄道はかかせませんし、大ヒット映画『スピード』も鉄道シーンがありました。
見たのがずいぶん昔の話になるので、記憶があいまいなのですが、黒沢映画の『天国と地獄』(1963年)でも鉄道シーンがありました。
誘拐した犯人が身代金を『特急こだま』の窓から投下しろ、と要求するのです。
ちなみに。この『こだま』。新幹線ではありません。
1958年から1964年まで運航していた特急であります。
鉄道と推理ものというのはよくある組み合わせですが、モノを投下するというタイプはあまりないのではないかな、と思います。
鈍行列車ならともかく、特急列車の場合、モノを落としたところで、少し位置が違えば落下点がかなり変わりますし、発見するのは難しいです。
そもそも、今は当時と違って、特急列車の窓はどこも開かないと思われますので、完全に過去の話ですね。
(当時も、ほんのわずかしか開かなかったそうですが)
最近の作品で印象に残る鉄道といえば、朝ドラの「あまちゃん」。
震災時の実際のエピソードも盛り込みながらの、三陸鉄道の記憶は新しいです。
鉄道と言えば、やはり産業革命より後のイメージなのですが。
単純に線路的なもの、というと、2000年前から考案されていたらしいです。
実際、レールが敷設された最古の鉄道は、16世紀半ば。鉱山で馬がひいたものだそうです(ウイキしらべ)
そもそもレールというのは、柔らかい地面にできてしまう『轍』による走行障害を防ぐために、考案されたものだとか。
馬から、蒸気機関へ、そして電化へと、大規模輸送手段として発達してきた鉄道。
自動車に押されつつはありますが、まだまだフィクションの世界にもたくさん登場して、素敵な物語を見せてくれるのだろうな、と思います。




