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読まれたいと思うことは恥ずかしくない

ちょっと長いです。

 初めての方ははじめまして。おなじみ様には、お久しぶりです。

<続>というからには続じゃないのもありますが。基本、気まぐれ、思いつきでありますので、こちらからお読みいただいても全然かまいません。


 第一回の今回は、『読まれたいと思うことは恥ずかしくない』であります。

 承認要求過多の自分を正当化しようとしているわけではないですよ。いや、少しはあるかな?


 スペオペの巨匠である野田大元帥も『スペースオペラの書き方』の中で、『小説家として大人気になり、大金持ちになりたい』と思うことは、恥じ入ることじゃないと書いておられます。『崇高な目的』をもち、『自己表現』できる喜びを至高と信じて孤高を持して執筆すべき――そんな建前は、くそくらえなのです(言葉悪くてすみません)

 もっとも、小説家になってお金持ちというのは、よほどのベストセラー作家でないと無理で、昨今の出版事情を見ても、小説家という職業にそれほど夢を見てはいけないのが、現実ではあるようです。

 そのへんの現実については、プロをめざすというひとなら知っておいてもいいのかな、とは思います。

(作家さんになるのは、終わりじゃなくて、始まりらしい)


 趣味人の私の場合、金は残念ながら発生しませんので、その動機は『自分が読みたいから書く』というのが一番の理由です。

 とはいえ。「誰かに読まれたい」という欲求があるから、書くわけです。

 自分が作った『面白いお話』の世界を誰かに共有してもらいたい。心の奥にあるものを誰かに伝えたい。そういった、衝動があるから執筆するのです。

 事実、私の場合、TRPGのGMをしていた時期は、小説を書く必要をあまり感じなかったのです。

 ゲームの中で、『自分のお話』を誰かと共有できれば、それで楽しかったから。

 結局のところ、執筆は孤独でも、その出来上がった世界を誰かと共有したいという『欲望』がある。

 そうでなければ、しんどい思いをして執筆はしないと思うわけです。

 

 昔は、読まれたいと思ったら、仲間内か、創作同人に入るか、公募するしかなかったです。

 しかも、創作同人なんて、会費制で、書いた枚数分原稿料『払う』のがあたりまえ。

 素人はお金をもらうのではなく、払わないと他人に読んでもらえませんでした。

 今は、ネット時代になって、私みたいな人間が書いたのでも、たくさんの方が見てくれる環境があります。しかも、タダだし。

 なんて幸せな環境なのでしょう。

 自分の書いたものを、読んでもらえる。

 素人が不特定多数に読んでもらえるというのは、本当に素敵な環境です。


 とはいえ。それで満足できないのが、人間ですね。

 読まれる環境にあるからには、読まれたという実感が欲しくなるわけです。

 だから、『ブクマ』『評価』『PV』『感想』嬉しい! は、当たり前。

 それは、誰かに自分の世界を共有してもらった証のひとつですから。

 時間削って、頭を絞って書いた作品ですから、『どうやったら読まれるの?』『面白いの? つまらないの? それだけでも教えてよ』という書き手の叫びは、当然です。

 なろうのエッセイジャンルにさんざん書かれている書き手あるあるです。

 俗物みたいで、かっこ悪い?

 誇り高い矜持をもって他人の目を気にせず書け?

 

 でも。見苦しいとは思うけど、だからこそ、書き手は『努力』するのだとも思うのですよ。


 もっとも。書き手としてできることって、そう多くはないのですけどね。

 文章力などの技術面はある程度伸びますが、言ってしまえば『才能』の側面が多い世界。

 凡庸の身で、あるはずのない『才』を追い求めた時代もありました(遠い目)

 まあ、そんな枯れたオバハンの愚痴は置いておいて。


 才無き身であればこそ、『どうやったら読まれるか?』を意識し、目にとめてくださった読者さまを大切にしたいな、と思うのです。

 一番は、誤字脱字を減らし、読みやすい文章を心がけることも必要ですよね。単純なことですが、『完結』率を上げることも大切です。

 完結率の高さは、読者様の『書き手への信頼感』につながります。

 私には全くできませんが、『完結』させてから、「連載」して、定期的に更新すれば、『読みやすい』連載となりますよね。

 読まれたいと思ったら、まず、『どうやったら読みやすいか』『安心して読めるか』ということを考える必要があります。


 

 もちろん、宣伝も必要だとは思います。

 ただ、中身の質を上げなければ、宣伝して一時、読者が増えても、リピートはしてもらえません。

 読まれたいと思うのは、恥ずかしいことではないです。

 ただ、それでも、『作品』そのもので勝負していくのが理想。

 読まれるための努力の方角を間違えると、本当に残念なひとになりますので、それだけはご注意を。


と。例によって、自分は反省室へ。

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