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異常な日常
私の暮らしが変わってしまった。
自分のことを僕と呼ぶ彼が、
私の家で暮らすことになった。
彼は手紙を持っていた。
彼曰く約束だという。
私の約束とは何だっただろうか。
覚えていない。
それでも私は約束のために、
守るために家を出る。
今は日常が異常だ。
家を出るときに彼が声をかける。
食事をするときも彼が近くにいる。
もう幾年月を一人で過ごしていただろうか。
久方ぶりのこの感覚。
何とも言えないこの感覚。
とてももどかしく、
とても気まずく、
とても暖かい。
彼は何者だろうか。
彼はなぜ私の家に暮らすことになったのか。
それはよく分からない。
私も自然に受け入れていた。
彼と過ごすと仲間と共にしていた時のような錯覚が起こる。
そんなことはあり得ない。
彼を見てると希望も湧く。
私の仲間たち、
どこにいるんだ。




