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いつかの手紙
ここはどこかの町の中。
今日も僕は死に続け、
結局今日も死ねずに終わる。
ああ、早く死にたいものである。
僕は一人で町を歩く。
無の世界でも町はある。
無の世界では、
まだ生きれない。
だから僕は死んでいる。
町に残る古い戦いの跡。
それを眺め僕は歩く。
歩みを止めずにひたすらに。
死体の山が僕を遮る。
僕の歩みは山を越える。
山を越えると驚いた。
僕の足に一つの屍、
願うようにこちらを見上げていた。
ここではすべてが死に絶える。
魂だろうと死に絶える。
無の世界に消えてゆく。
なのに僕は願われた。
気づいた。
屍が握る手紙に。
手紙に書かれたるは約束。
願われることにした。




