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関係性

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トントン‥‥トントン。

部屋のドアがノックされる。


「す、すいません‥‥入ってもいいですか?」


「クロエちゃんか。空いてるから入っていいよ。」


ゆっくりとドアが開くとそこにはドアノブを両手でしっかり握り、下を向いたクロエが立っていた。


「ク、クロエさん?入って大丈夫ですよ!」


アウレリアの声を聞いてから少し顔を上げてクロエが入ってくる。


「クロエさんも心配ですよね?クラッチさんはどうされてますか?」


「‥‥クラッチ様は先ほどサイモン様への書状を書き終えて、使用人を向かわせました。‥‥戦争になってしまうんでしょうか‥‥戦争になったらスインタクスさんも、クラッチ様も死んでしまうかもしれません。う、うち、そしたらどうしたらいいか‥‥。」


いまにも瞳から落ちそうな大粒の涙を溜めながらクロエが弥太郎とアウレリアに相談する。


「大丈夫だよ!」


「大丈夫ですよ!!」


弥太郎とアウレリアがハモり気味でクロエへ声をかける。

そして、堰を切ったようにアウレリアが続けて話し出す。


「大丈夫ですよ!クロエさん!きっと弥太郎さんがなんとかしてくれますっ!昔私が困っていた時も助けてくれたんです!絶対大丈夫ですよ!!」


大切なものを守るように自分の手のひらを胸に優しく押し当ててクロエを安心させてる。


「ア、アウレリアさんは、弥太郎さんのことすごい信用してて、大好きなんですね!!」


クロエはいまだ目に涙を浮かべたままではあったが、アウレリアの言葉に励まされたように笑顔になっていた。


「ちょ、ちょっと、ク、クロエさん!そんなこと言ってないでしょ!!もぉ!!弥太郎さん!ち、違いますからっ!‥‥なに赤くなってるんですかぁ!!」


弥太郎の顔は真紅であった。


その後、しばらくちぐはぐな会話は続いたが、クラッチが部屋を訪れ、サイモンと会う手はずが整ったとの連絡を受け、また真剣な面持ちとなっていた。


よろしくお願い申し上げます。

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