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それぞれの思い

感想お願いいたします!!

「戦争になるかもしれないのね。‥‥そんな大変なことになってるの‥‥。」


状況を聞いたディアボロはボソッと呟いた。一緒に話を聞いていたアテラとコルネリウスもどこか居心地が悪そうに外を見つめたり、目を瞑ったりしている。


「そろそろ教えて下さい!どうして3人は今回のことにそんなに頑なに関わろうとしないんですか?」


アウレリアがもどかしさを積もらせたように話し出す。


「何回聞いても皆さん口を濁したままですし、弥太郎さんに聞いても事情があるの一点張り!私には分かんないですっ!クラッチさんは私たちを命の恩人だって言ってくれますけど、私たちにとっても命の恩人じゃないですか!クラッチさんに会えなきゃ、ここマルセールでこんなに快適に過ごせなかったじゃないですか!そのクラッチさんの命が狙われてて、しかもこの国全体を巻き込んだ大きな戦争が起こりそうなんですよっ!!!」


堰を切ったようにアウレリアが喋った。その迫力は普段のアウレリアからは想像もできないほど激しく写ってるが、それでも言葉の節々からは優しさが感じられる。


「分かったよアウレリア。どうして3人が動けないのか、動かないのか俺から説明するよ。」


アウレリアに悪いことをした。アウレリアの優しさに甘えていたと思ったのだろうか弥太郎が少し頭を下げ、アウレリアへ説明をするそぶりを見せる。


「これは俺も直接3人から聞いたことじゃないから正確じゃないかもしれない。そのつもりで聞いてくれ。」


弥太郎が心を落ち着かせるように大きく深呼吸し、一度全員の顔を見渡し、再び喋りだす。


「今この国で起こっていることを簡単にまとめるとこうだ。この国は支配層である貴族と市民が議会を使った合議制によって運営されている。これは一見すると貴族と市民という2つの違う立場の者達同士が相互に刺激し合い、安定した政治を行なっているように見える。俺も最初は身分の格差がない平等な国だと思ってた。しかし、その実はそうじゃなかった。」


「奴隷の存在‥‥ですね。」


「その通りだ。奴隷には参政権が与えられず人権も多くが無視されている。その奴隷達が今回立ち上がった。これはこの国の制度そのものを覆しかねない反乱、つまり革命に近い事態となってる。」


「はい、‥‥それは分かります。でもどうして苦しんでいる奴隷の人々を助ける手助けがアテラ様達にはできないのですか?」


「それは簡単なことさ。アネルタ王国も魔王国もこの国と同じだからさ。」


「同じ?」


弥太郎とアウレリアの問答が続いている時、アテラとディアボロ、コルネリウスの3人は俯きながらも2人の会話にしっかりと耳を傾けているようだった。


「そう。同じなんだよ。結局のところこの国も広く合議制の形は採用していても、支配層と被支配層という身分格差を持ったままだろ?アネルタ王国も魔王国も奴隷という身分はなくても、政治に参加できない身分の人たちはいる。それがアウレリアもそうだし、俺もそうなるんだろうが、市民層だ。」


「た、確かに私たちには国の方針を変えられません‥‥。」


「今回のスインタクスさん達奴隷が立ち上がり、もし、貴族と市民に勝ってしまったら‥‥被支配層が武力を持って支配層をはねのけたと各国に伝わってしまったらどうなる?各国で似たような革命が起こるに違いない。しかも、しかもだぞ!このルビコン共和国の首都マルセールで起きた革命にこの世界の2大大国であるアネルタ王国の王女と魔王国の孫娘が参加していたと知れたら‥‥」


そこまでいうと弥太郎は口を紡いだ。アウレリアもこの先の展開を感じ黙り込んでいる。

よろしくお願い申し上げます。

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