フェスへの道
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弥太郎とアウレリアが綺麗にハモりながら声をあげた。
「いやな、俺たち祭りしようと思ってんの。屋台とかの出店だして、町をあげて盛り上げようと思ってな!ほらいま戦争のせいで元気ないだろ?」
「ま、まつり?話を聞く限りあたしの知ってるものとは違うみたいだけど楽しそうじゃない。あたしも手伝うのよね?」
「あぁ!もちろんだ、ディアの初仕事だな!もう企画書はできてんだよ!読んでみてくれ。」
祭りに違和感を覚えているディアボロに弥太郎はディアが来る前に作っていた渾身の企画書を手渡す。題名は「ハーベストフェス」となっている。
「ハーベストフェス?」
ディアは聞きなれない単語に首を傾げながら読み進めていく。すると図や挿絵、地図などを駆使した弥太郎の分かりやすい企画書に驚嘆していた。
「す、すごいわ、この企画書とやら。実際に地図の上に架空の店舗図を作ってあるし、こっちはどんな店をどこの区画に入れるかまで考えられてる。読んでるだけで出来そうな気がして来るわ!」
「そんなに褒められるとちょっと照れるな。まぁ俺、ここに来る前はこんな仕事をよくしてたからな。こっちはパソコンがないからちょっと絵とかが微妙だけどね」
「なるほどね。町で面白い男がいるって聞いて来たんだけど正解だったわ!いろいろ学ばせて頂くわ!」
「ディアさん!気をつけてくださいね!弥太郎さん、ちょっとえっちなとこありますから!」
さっきから企画書を読むディアの胸元をチラ見していた弥太郎を見たアウレリアが注意を促す。
「そんなことなきだろっ!まぁよろしくな!内容はこんな感じでやる予定だよ。」
「ところでこの紙の最後のページに収支計画のところ赤字になってるように見えるのだけど?」
「あぁ。それは間違いじゃないよ!この町で稼がせてもらってんだからほんの恩返しだと思ってやる事だから儲ける必要もないしな!」
「そうですね。ふふふっ。」
「変わってるのね。あたしの知ってる商人なんてみんなお金のために動き回って汚いこともしてケチな奴ばっかよ。」
弥太郎とアウレリアが笑顔で赤字の話をしているのを見て呆れながら思い出した商人の話をするディアボロ。
「そんな奴ばっかじゃないってこと。少なくとも俺はそんなやり方するつもりはないよ。さぁ、ディアの面接なんかで時間もかかったことだし、とりあえずアウレリアはりんご園に行って食いもんの屋台出せるか聞いてみてきてくれ、ディアは役所に行ってこんな事がしたいって話ししてみてくれないか?俺は2人が持ってくこの資料をもう複数部つくっておくから!」
「はい!分かりました!すぐ行きます。」
「あたしも大丈夫よ。ここの役人とは昨日来た時も色々親切にしてくれたしね。ちょっと引っ掛けてくるわ!」
「「ひ、引っ掛けるって……」」
こうして再び動きだしたハーベストフェスに向け3人で早速動き出すのであった。
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