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六話

「あんた、何考えているのよ」

休み時間、昨日の金髪とその取り巻きに促され女子トイレに連れ込まれこう言われた。  


「何が」

「とぼけないでよ!あんな先生に分かるようにして、普通は隠すでしょ?あんた頭おかしいの?」

「うーん」

アンジェラは困った。だが特に言い返す言葉も思い浮かばなかったので、

「おかしいのかもしれないな」

と返した。

そうすると金髪達はぽかんと口を開けて間抜け面を見せる。

「もう帰っていい?授業始まるから」

「…!待ちなさいよ」

通せんぼされた。

なのでアンジェラは目の前の金髪の頭に手を置くと、そこを軸に彼女たちを飛び越えた。

「…は!?」

着地するとそのまま教室に向かう。

「じゃあな、おまえ達も急いだ方がいいぞ」

そして、そのまま教室まで走り去る。

「あっ待ちなさいよ!」

キャロルたちも教室に向かう。キャロルはとても悔しそうだった。




エマははらはらしていた。アンジェラが帰ってこない。確実にキャロル達にいじめられていると察した。

「エマ、あんな転校生のこと気にしてるの?」

「あの子が机と椅子のこと黙ってなかったから、私たち先生たちに疑われてるのよ、気にしなくていいわよ」

「…」

「エマもいじめられたくないでしょ?」

そういわれるとエマには何も言えなかった。

そう話していると、一人でアンジェラが帰ってきた。

「あ。転校生が帰ってきたわね」

「キャロルは?」

そう噂していると、走ってキャロルたちが教室に入ってきた。息を切らしている。

どうやらいじめられては…いそうだが乗り気ったのだとエマは理解した。

「ねえエマ、あんまり見てると目をつけられるわよ」

「…アンジェラさんて」

「は?」

「運動神経いいのね、全然息切れしてないわ」

「…気にするのそこ?」




        ◇◇◇◇◇◇








その日の夜、校舎内にはまだ明かりが灯っていた。その灯の下で、誰かが何かを描いていて…その誰かはエマたちの教室に入ると、誰かの机の中にそれを入れた。





「神の花嫁」が選ばれる………

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