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四話

「あれが転校生?」

「本当にそっくり…」

ざわざわと教室の外から中を覗く生徒達。彼女たちの狙いはー…


「アンジェラっていうんでしょ?」


アンジェラだ。


ただでさえアンジェラは人並み外れて美しいのに、さらに伝説の淫売と生き写しと来たら、注目されるのは当然だった。写真が残っているからみんなミシェルの顔を知っているのだ。


「ねえアンジェラ、私達とご飯食べない?」

だがそれでも仲良くしようとする者はいる。ミシェルのような美貌の持ち主なら特に。

中心グループの女子がアンジェラを誘った。


「ごめんなさい、ご飯は一人で食べたいの」

だが、アンジェラは断った。それで、クラスじゅうがアンジェラの扱いに困っているようすだった。

(本当は、私も誘おうと思ってたんだけど…)

だが、クラス内には序列というものがあるし、中心の子があんな風に拒絶された以上、こちらも手を出すのは憚られた。

それに、メンツを潰された中心グループのリーダーは完全にアンジェラを見切っていた。

アンジェラが手洗いか何かで一人教室を出た後、言ったのだ。

「あのアンジェラって子、ぜんぜん大したことないわよね」

その女子の名前はキャロルといい、貴族の血を引いている、と自称しており、この学年で一番可愛い女子だった。だが、アンジェラが来てそれは覆された。…まずアンジェラをグループに入れようとしたのは自分の方が上だとマウントを取りやすくするためかもしれない。自分の地位を脅かす芽は早めに摘むに限るからだ。

「そうだよねー」

「わかるう」

中心グループの女子達が次々と賛同する。

これは流れが悪いぞ、とエマは思った。 

キャロルを中心に、アンジェラを無視する空気が出来上がってきている。

そして、アンジェラが教室に戻ってきた頃には、既にアンジェラの居場所はなかった。

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