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入部を懸けた勝負

次の日─

「さあ!勝負だ!」

「いいだろう!」

「はあ...」

めちゃくちゃダルそうな優夜である。

「まずは、部から!」

「魔術部ですか。あまり、期待はしてないですけど」

「まあまあ!そんなこと言わずに!」

「はいはい」

魔術部まで連れてこられた2人。

「ここが、魔術部だ!」

「おお〜...すげぇ〜...」

「さあさあ、中に入るのだ」

中に入るとそこには独特な置物が沢山あった。

「なんか、不気味な所ですね」

「そうか?まあそれよりも、部が活動しているところを見せよう!」

優夜は少し気になったことを聞いた。

「ちょっと待ってください。九愛さん以外の部員はどこにいるのですか?」

「あー!部員ならそこにいるよ」

ナイカは棺桶の方を指した。

「か、棺桶?」

優夜は頭を傾げ不思議に思った。

「この中に部員でもいるのか?」

有菜は躊躇いもなく棺桶の方に近づいた。しかし、その瞬間棺桶から人がでてきた。

「うわっ!?」

有菜は驚き、腰が床におちた。

「こ、こんにちはぁ〜...」

そこには、メイド姿をした少し暗めの女子がいた。

「な、なんで棺桶から...?」

優夜は戸惑いながらも聞いた。

「く、暗いところが好きで...」

優夜はなるほどと思い、考えるのを諦めた。

「それじゃあ、なんでメイド姿...?」

「そ、それは、ナイカさんに、これを着たら魔法が使えると言われて...」

優夜と有菜はナイカの方を見た。

「お前、そんなこと言ってたのか...?もしかして、そういうしゅ─ 」

「違うんだ!ただたんに、着させる部活着がなかっただけなんだ!」

「ふーん...」

有菜はナイカより少し上に立った気分になった。

「そ!それより、紹介する!」

「この子は、零黒(れいこく) 暗音(くらね)ちゃんと言い今年入った1年生なのだ!」

「よ、よろしくお願いします...」

優夜と有菜は改めて、こんな部にも入る人がいたんだと思った。

「どうも、僕は鼬鼠 優夜です」

「美六 有菜だ!」

「あ、あのえっと、お茶入れますね...!」

「あ、ありがとう!」

暗音はお茶を用意しに行った。

「そこにある椅子に腰を掛けてくれ!今から本題の部の活動を見せよう!」

「「おお〜、待ってました...」」

優夜と有菜は面倒くさそうにしながらも椅子に座り、魔術部の活動を見守ろうとした。

「まずは、物を浮かせる」

ナイカはポケットからハンカチを取り出した。

「こうして、こうすると!」

「「え!?!?」」

う、浮いているだと...!そんなはずは...ん?なんか、糸みたいなのが〜って零黒さんが糸を引いてる...…お茶を持ってくるのがどうりで遅いと思ったら裏で糸を引いてたのか...。これは、美六さんでもわかっちゃうよな...。

「ど、どうやって浮かせてるんだ!」

アホだったぁ〜!

「ふふん、これが魔法...だ...」

いや、九愛さんはドヤ顔とかしてないでもう少し隠す努力をしようよ。

「まあ、はじめはこんなところと言った感じかな」

ナイカと有菜は楽しそうだった。

「他にはないのか!」

「見たいか〜?」

「う、うん...」

「ぼ、僕はも─」

「次は、見えない物を当てよう!」

優夜は2人を止めるのは無理だと思い諦めた。

「そんな事できるのか!?」

「当たり前だ!まあまず、そこら辺にある置物から何か選んでこの箱に入れてみて」

「じゃあ、これで」

有菜はそこら辺にあった置物の中からりんごを選び、箱の中に入れた。

「ふむふむ、この中にあるのは...りんごだな」

「ええ!?触ってもいないのに当たっている!」

「これが、魔法の力だ」

魔法もなにも暗音さんが紙に書いて教えてるんだよな〜...。

そうして、こんな感じの魔術部での活動が長時間続いたすえ、終わった。

「ふう、まあこんな感じかな」

「す、凄かった...まさか、本当に魔法を使うとは」

「それなら、諦めて優夜を渡す気になったのか?」

ニヤニヤしていたナイカだった。

「いや、それはない」

がっかりした顔のナイカだった。

「ま、まあ!そんな簡単に渡されたら逆にこっちが困るし!」

「それより次に、同好会の活動を見せるんだ」

「それもそうだな!よし!次は正義同好会の活動を見してやる!」

暗音は部に残り、3人は魔術部を後にした。

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