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獣の獲物(ロイド視点)

ロイドは、豪華な部屋の片隅でワイングラスを握り、ニヤニヤと下品な笑みを浮かべていた。


脳裏には、仲間たちの顔――いや、彼が手に入れた女たちの姿が、まるで戦利品のように次々と浮かぶ。

口の端からは、獲物を前にした野獣のような、ねっとりとした笑いが漏れる。


ノエル、ティアナ、レイナ――


どの女も、ロイドの毒に絡め取られた獲物だ。

夜の闇でその肌を貪り欲望のままに抱いた女たち。それぞれが異なる味わいを持ち、ロイドの飽くなき欲を満たすための道具だった。


彼女たちの身体は彼の手で穢され従順にその腕に沈んだ。


ノエル

あの頭のキレる合理主義者の女。強い男に跪くのが当然だと信じる、したたかな雌だ。ロイドがその体に手を伸ばせば、拒むどころか、自らその肌を差し出してくる。

言葉など無駄だ。薄暗い寝床で、彼女の滑らかな肌に指を這わせ、首筋に息を吹きかければ、ノエルの吐息はすぐに熱く乱れる。彼女の瞳に宿るのは、従わざるを得ないと悟った情欲の光。「強い男には逆らわない」――そんな理屈を、ノエルは自らの体で証明するかのように、ロイドの腕の中で喘ぐ。


ロイドはそんな彼女を、飽きるまで味わい尽くした。ノエルの体は、毎夜毎夜、彼の欲望を満たすための完璧な玩具だった。


そしてレイナ。

誰に対しても氷のように冷たく、まるで心を持たぬ人形のようだ。

だが、ロイドが彼女に命じれば、どんな恥ずかしい要求にも無言で身を委ねる。

まるで彼女の意志が、彼の前でのみ溶け去るかのように。寝床で彼に引き寄せられ冷ややかな肌にロイドの手が這うとき、レイナは一言も発しない。


ただ、従う。それが、彼女なりの“愛”の証だった。

ロイドはその従順さにゾクゾクと昂ぶった。

レイナの無抵抗な身体は、彼の欲望を掻き立てる最高の宝物だった。


レイナの冷たい肌が、ロイドの手に火照る刹那――それが、彼にとっての支配の証だった。彼女を抱き、思うがままに愛でるたび、ロイドは確信した。この女は、心も体も彼に堕ちているのだと。


ティアナはまた別だ。

あの王族気取りの生意気な女。

だが、ロイドは知っていた。戦場で剣を振るう自分をティアナがどんな目で見ているか。

あの女の瞳は、嫌悪なんかじゃない。ロイドが敵を叩き潰し、血と汗にまみれるたび、ティアナの目が揺れる――それは、認めたくない劣情だ。夜の帳が下りれば、彼女の気高さなんて脆い仮面にすぎない。ロイドがその身体に手をかけ、強引に引き寄せれば、ティアナの抵抗はすぐに崩れる。「やめなさい」と叫ぶ声も、すぐに甘ったるい喘ぎに変わる。彼女の肌は熱く、汗と欲望に濡れ、ロイドの手の中で震える。ティアナは認めたがらないだろうが、ロイドにはわかっていた。あの女は、強い男に屈する瞬間がたまらなく好きなのだ。


彼女の身体を貪るたび、ロイドはそれを確信した。気高い王女様も、所詮はロイドの腕で喘ぐただの女にすぎない。


ロイドの頭の中を、ノエル、ティアナ、レイナの姿が戦利品のように過ぎ去り、ついに新たな標的

フローラの鮮烈な姿が、まるで炎のように焼き付く。


彼女は、顔が焼けただれた過去を脱ぎ捨て、まるで天界から舞い降りた女神のように生まれ変わった。

金の髪は火の光を浴びて絹のように揺れ、真珠のような白い肌は触れる前から柔らかさを約束する。


彼女の潤んだ瞳は、まるで夜の湖に星が映るようにキラキラと輝き、頬の淡い紅潮は無垢な心をそのまま映し出す。


「(くそっ、こんな女、どこにいたって目立つぜ……)」


ロイドの目はギラギラと貪欲に光り、舌が唇を湿らせる。フローラの細い首筋に汗が一筋光る様、薄い服越しに浮かぶ胸元の優美な曲線、腰から太ももへと流れるしなやかなライン――そのすべてが、彼の欲望をこれまでにない高みへと突き上げる。


「(この体、俺の手で穢さなきゃ、男じゃねえ!)」


彼はワインを喉に流し込み、グラスを乱暴に叩きつける。

脳裏では、フローラが彼の腕の中で身をよじる姿が、まるで現実のように鮮やかに浮かぶ。彼女が無意識に髪をかき上げる仕草、恥じらいながら微笑む唇の動き、言葉を発するたびにわずかに揺れる金の髪


それらが、ロイドの想像の中で彼の手で汚される場面へと歪む。


「(あの無垢な笑顔、俺にだけ向けさせてやる。レオンの野郎なんかに見せるんじゃねえ)」

彼はフローラの首筋に唇を押し当て、彼女の吐息が熱く乱れる瞬間を想像する。彼女の細い肩が震え、抵抗する声が甘い喘ぎに変わる――そんな妄想が、胸の奥で下劣な興奮を爆発させる。


フローラの純粋さが、ロイドの欲望をさらに煽る。

彼女がレオンに投げる信頼の笑顔、言葉の端々に滲む優しさ

誰かを傷つけることを知らない無垢な仕草――


それらが、彼にとっては征服すべき「聖域」だった。

彼は彼女の体を思い浮かべ、細い腰を掴み柔らかな肌に指を沈める感触を何度も反芻する。

彼女が戸惑いながらもロイドの熱に屈する瞬間、その瞳が欲望に濡れる光景――それが、彼の頭の中で繰り返し再生される。


「(レオンの火傷面じゃ、お前みたいな女は扱えねえ。俺が全部いただく)」


ロイドは立ち上がり、部屋の窓辺に寄る。

外の闇を見つめながら、フローラとの次の接触を企てる。

彼女を街のカフェに誘い、甘い言葉で心を揺らし隙を突いてその体に触れる――そんな計画が、頭の中でぐるぐると渦巻く。



フローラは、ノエル、ティアナ、レイナとは別次元だった。

彼女の美しさは、ただの肉体を超え、まるで神聖な光を放つ彫刻のようだ。

だが、それがロイドの欲望をさらに燃え上がらせる。


「(こんな女、逃したら一生後悔する。絶対に俺の中で腕で喘がせてやる)」


彼はフローラの体を思い浮かべ、彼女の肌の柔らかさ、震える吐息、熱い反応を想像するたび、喉から下品な笑いがこぼれる。彼女の清純な声が、喘ぎに変わる瞬間を想像し、目が闇の中で獣のように輝く。


「(フローラ、お前は俺のモノにするぜ!レオンの事なんて忘れるくらいにな)」


ロイドはワインの残りを飲み干し、グラスを床に叩きつける。

ガラスの砕ける音が部屋に響き、彼の笑みはさらに深まる。









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