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幼馴染に捨てられた俺は、素材と恨みを喰って最強に至る  作者: 雷覇
第1章

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邪な男(ロイド視点)

朝の光が、薄いカーテン越しに部屋を満たしていた。

静かで、あまりにも穏やかな朝。


ロイドが視線を戻すと、ベッドの中にはフローラの小さな背があった。

シーツを引き寄せ、肩をすぼめて眠っている――いや、眠ったふりをしているのかもしれない。


「(ああ、よかったよ。すごく、よかった)」


ロイドが無言のまま衣服の襟元を整えている。

余裕のある仕草と、どこか薄ら笑いを含んだ口元。


昨夜の静寂、震える呼吸、俯いたままの目線。

そのすべてが、俺の欲望を満たしていた。

俺は椅子にもたれながら、静かに彼女を眺めた。


(フローラ……お前ほど、手に入れがいのある女はいない)


(俺は王になる――その未来は、もう確定している)


ロイドは静かに立ち上がり窓の外を見下ろした。

目に映る民の暮らし、遠くに広がる王都の屋根並み。

すべてが、自分の足元にひれ伏す日はそう遠くない。


玉座に座ること――それは“頂点”に立つという意味ではない。

下にいるすべてを見下ろせる場所”に立つということだ。


王になるとは、善政を敷くことではない。

誰がどこにどう存在するか、自分が誰をどこに配置するかに意味がある。


(愚民には安堵を、貴族には権力を、女には役割を)


そして、そのすべての上に立ち、

何も言わずに、何も求めずに従わせることこそが、俺の支配の形だ。


(誰にも逆らわせない。誰も抗わせない)

(その完成形を――俺は、王という名で築き上げる)


ロイドはゆっくりと笑った。

静かに、けれどその奥で――喉元から沸き上がるような優越感が滲んでいた。


(この世界を、俺の美学で塗り替えてやる。

 それを“秩序”と呼ぶのが、王の権利だ)


(フローラもそうだった。やがてすべてがそうなる。)




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