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第6話 僕って可愛いかも!

ダンサーを抜け、プランサーの手前まで着いた

3人は木陰で休みながら計画を立てる。


「さ、もう少しで着くわ!良い2人とも!

私たちはただでさえ目立つからこれを着てから

プランサーへ入りましょう!」


そういうと近くの町で買ったフード付きの

マントをレオに手渡し、ライに着せる。


「レオ〜どう?僕似合ってる?」


ライがその場でくるっと一回りすると


「ああ、似合ってるよ」


レオはそう言いながらフードを被せる


「えへへ〜」


「ライ、貴方はあまり顔を見せないようにね。

それと私達は家族ということにしようと思うから敬語は無しにして。」


「うん分かった!」


「私はライのお母さんってことにして、

レオと夫婦ということにしましょう。」


「え!?」


「フリよフリ!だけどちゃんと私の名前も

呼び捨てで呼んでね?」


「そ、それは流石に恐れ多いです!!」


首がもげそうな程ブンブンと振り全力で拒否するレオ


「仕方ないでしょ!ただでさえ天人と肉食獣人が

一緒にいるだけでも目立つのに瞳が青い子供だなんて、

バレたら大問題なの!お願いだから頑張って!」


「そんなぁ、」


「私達が無事に旅を出来るかは、レオにかかってるのよ!?」


「わぁ、レオ責任重大だね」


「ライ…頼むからこれ以上圧をかけないでくれ…!!」


「大丈夫よ、別に特別なことはしなくていいんだから。

プランサーはどちらかと言うと草食獣人が多いから基本は私が交渉するわ。」


「分かった!僕大人しくしてるね!」キュルン


「!…なんて聞き分けの良い子なの!?」


「えへへ」

薄々気づいてたけど僕って可愛いから

お姉さん達皆可愛がってくれるんだね〜

今のうちに可愛さ振り撒いとこ〜っと…


「猫被ってるので騙されないでください。」


「レオ!なんでそんなこと言うの!」

僕のお姉さんに可愛がられる作戦が!!


「その猫被りに何度騙されたと思っているんだ。」


「…7回くらい?」


「13回だ。」


「おっと、」


あれ、僕そんなに騙してたっけ?

ていうかちゃんと数えてるのって

根に持たれてるってこと…?!


「だから、モルさんも気をつけてくださいね。」


「分かった、気をつけるわね。」


「ぐぬぬ、」

やばい、僕の計画が…!


「また変なこと考えてただろ。」


「そんなことないもん!ごく一般的で健全な思考だもん!」


「やめなさい。」コツン


「いで、」

可愛い僕を殴るなんて!痛くないけど痛い振りしてやる!


「モルさ〜んレオが殴ったぁ」

そしてさりげなく抱きつく僕ってば〜賢い


「レオ!こんな小さい子を殴るなんてダメよ!」


「小突いただけです!騙されないでください!

後ライは今年で14なので断じてこんな小さい子じゃありません!」


「そうなの?」


「僕難しいこと分かんない」キュルン


「っ!…可愛い!」


「…手遅れかもしれない。」






楽しそうに話すライ達のすぐ後ろで

コソコソと話ながら様子を伺う2人の草食獣人…


「ねぇねぇまた居るよ。」


「ほんとだ。今度は3人、家族かな?」


「家族連れなら丁度良い!」


「あの女、隠してるけど髪が白い、おまけに服も白だ。」


「小さいのも良い服来てるよ!」


「てことは〜」


「「金持ち確定!」」


「黎明に着く前にササッとやっちゃう?」


「うん、そうしよう。それでまた褒めて貰おう。」ニッ


「そうと決まれば善は急げね!」







高評価ぜひお願いします!

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