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タイトル考え中_1201

作者: 葛城

初投稿です。よろしくお願いします。後で修正するかもしれません。


あるところに、姉妹がいた。


姉は歌と踊りの才、そして類いまれなる美貌を、妹は文才と永遠の命を与えられた。


年頃になると、姉はその才で多くの人々を魅了し、愛された。


妹は、陰で姉の美しさを称える文章を書き留めた。


姉はやがて年老い、人々から忘れ去られ、寿命を全うした。


妹は、なおも書き続けた。


時は経ち、妹の文章が人々の間で話題に上った。


この文章に登場する女性は、かつてどれほど美しかったのだろうと、人々は噂し合った。


妹は、姉に会いたかった。


妹は、姉のことがいつも羨ましかった。


……これほどの時が過ぎても、あなたは人の心を掴んで離さないなんて!ああ、美しくも花のようにあっけなく散っていったあなたと、永遠の命を与えられながら陰となり生きているわたし、果たしてどちらが幸せだったのでしょう。……


妹は立ち上がり、部屋の窓から月を仰いだ。涙が紙上の墨を滲ませた。


妹は、今もなお、どこかで書き続けている。

読んでくださってありがとうございます。

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