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42 スッキリする妹

コロコロと表情を変える彼女を見るに、本来のわらびちゃんも表に出してないだけで感情豊かなのだろう。

姉と同じで。


「って、消える、ってのは? 穏やかじゃないね」

「んー……そも、私達が生まれた経緯っていうのが、子供の頃に『悲しい出来事』があったからでして……」

「気弱眼鏡妹巨乳ドスケベ美少女に悲しい過去ーー」

「そう、それです」


ーー出来事、それは『別れ』。

当時、いつも一緒に居た大好きな相手との突然の決別。

ロリわらびちゃんにはそれが耐えられなかった。


「それでも、私は周囲に心配を掛けまいと、強がりました」

「それで生まれたのが君達、という仮面か。別れを経験し強くなったと周りを納得させたわけだ」

「はい。実際は、防具でガチガチに固めただけで中身はわらび餅だったんですけどもね」

「なるほど…………ん? つまり、君達が消えるという『その意味』は……」

「はい。『もう大丈夫』、という事です」

「ふむ」


解釈は様々だ。

単純に、わらびちゃんの精神面が成長したーーとか、

僕との遣り取り時にキャラが変わってるのを人に見られたらヤバいからーーとか、

それか、


「わらびちゃんにポッカリ空いた穴を僕が埋めたから、とか?」

「その通りです」


正解らしい。

ガッツポ。


「はい、次は反対側カリカリしますよー」

「あーい(コロン)……にしても、ペルソナを作るほどにまで長年膿んでいた深い傷が僕みたいなイケメンとの交流であっさり塞がるなんて、僕はわらびちゃんのチョロさが心配になるよ」

「大丈夫ですよ。塞げるのは『ウカノさんだけ』ですから」

「みんなに言ってそう」

「みんなって誰ですかー。私、自慢ですけど殆ど友人いませんよー」

「自慢じゃねぇな」


スッ

割と早めに耳掻きは抜かれ、


「ーーはい。こっちもつまらないぐらい綺麗でしたね。『次まで』溜めておいて下さいね」

「狙って出来るもんなのかな。因みに、この後も君の御奉仕は続くの?」

「勿論っ。でも、何をしようか今考え中ですっ」

「じゃあ僕も君の『きったねー穴』をほじくらせて貰おうかな?」

「わ、私のも汚く無いですよっ」

「でも同じ事するのは芸が無いなぁ。なら」


僕はムクリと体を起こし、向かい合い、彼女の両肩に手を伸ばす。

わらびちゃんはビクッと跳ね「えっ? な、なにっ? ま、まさか今!?」と混乱。


「そいっ」

「きゃあ!?」


ゴロンとわらびちゃんを転がし、うつ伏せ状態にして、すかさず腰付近に馬乗りに。


「な、なんで私急にリバースマウント取られたんです!?」

「まーまー、落ち着いて。悪いようにしないから。気持ちよくしてあげるだけだから」

「どうしてウカノさんが私に奉仕を!?」

「僕もしたいからだよ。奉仕バトルさ」

「バトル!?」

「ほら、黙って奉仕されてろ」

「ッ! い、いきなりこの体勢はハードでは……!」

「すぐに『馴染んで』来るよ」


グリッ


「んっ……! ま、マッサージ、ですか?」

「今はね」

「後が怖いです!」


ギュッ グニッ モミッ


「はぁっ……やっ……ぁん……!」


背中を指圧する度に艶かしい息を漏らすわらびちゃん。

反応としては百点満点である。


「気持ちー?」

「はひ……ピンポイントな部分を突かれてる感じでふぅ……」

「(グッグッ)案の定、肩が凝ってんな? 君くらいのサイズは……デフォルトで庄内メロン抱えてるみたいなもんだし」

「そんなマイナーブランド名で比喩されるのも……」

「おっぺーの話だよ?」

「誤魔化した意味は!?」

「んー、やっぱ揉む作業の流れ上、背中の【コレ】、邪魔になるな?」

「え、まさか」


プチッ


「服越しに躊躇無く外した!?」


スルリ


「シャツの隙間から抜き取った!?」

「解放された気分じゃない? おっぺー」

「そ、そうやって徐々に果物のように剥いてって最終的に果肉を露わにさせるつもりですね……!?」

「何言ってだ。てか、思った通り僕の顔が隠れるくらいデカイブラだったよ、ホラ(ぱかぱか)」

「ひ、人の下着で『いないいないばあ』しないで下さい……!」


高級感あるピンク色の布に残る人肌と甘いかほりを名残惜しみつつ畳んで側に置き、それから、


「んしょっと(ファサ)」

「え!? なぜタオルで私に目隠しを!?」

「流石にブラじゃデカすぎてね」

「タオルに文句があるわけでは無く! ああ……いつの間にか両腕もウカノさんの両脚で拘束されて……」


はぁはぁと息が荒くなり出す目隠しわらびちゃん。

息苦しいのかな?


「安心して」スッ「すぐに気持ち良くなるから」


「ふあぁ……左右の耳元で囁かないで下さぃ……」

「もしここで君のおっぱい揉みしだいても、それは君の魔眼のせいだから」

「その眼は今隠してるじゃないですかぁ……」


ツゥー 口の端から垂れたヨダレが艶かしい。

そんな彼女の両脇の下に、僕は腕を通して。


「え? さ、更にこれから何をするつもりで……?」


問いには答えず、ガシッと抱え、グググッと彼女を海老反りのようにのけぞらせていく。

ぷりんとハッキリする、夏制服な彼女のノーブラな胸のシルエット


「あ、あの、見えないですけどこの格好、なんだか恥ずかしいし苦し」

「ふんっ」


ゴキボキグキ!!!


「カハッ!?」


小気味いい音が部屋に響く。

離すと、バタンと倒れる彼女。


「ぐ、ぐぅ……な、鳴っちゃいけない音、しませんでした……?」

「それだけコッてたって事さ。体の具合はどうだい?」

「え……?」


ずるり、落ちる目元のタオル。

わらびちゃんは腕を回したり深呼吸したりして、


「……こんなに、上半身って軽かったんですね」

「でしょ。ほら、仕上げるからも一回寝て」

「……背中の指圧なら、『こういう体勢』でも可能です?」

「ん?」


言うや否や、「えいっ」と彼女は僕に『覆い被さって』来た。

「ぐへっ」と背中から倒れて空気が抜けた僕。


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