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164 会長とチョコの泉の精 ※R15

カヌレとのお風呂。

僕は先に湯船に入り、彼女の入浴をワクワク待っている。

だが、高校生二人が一つの湯船に入ると、必然的に…………



「お湯、溢れない?」

「いいからいいから」


クプン……クププププ……

ジャバアアア……


決壊したように流れ出るお湯。

カヌレの手にあった醜いアヒルの子も、折角湯船に戻って来たのにこの決壊によって再び外の世界に。


「あーあ、カヌレェー」

「理不尽じゃない……?」

「ま、溢れ出るお湯もまた日本庭園のししおどしのように風流よ。ほら、外に溢れたお湯の上を醜いアヒルの子がゆらゆらしてるよ。かわいいね」

「ちょっとその感性よくわからない……」

「(裏声)わ、ワシの村がダムの底に沈められてしもうたー! ゆ、許さんぞ人間ども……!」

「誰目線なの……? ああ、アヒルか……変な設定つけるの好きだね」


怒りのあまりアヒルも黒くなっておられる。


「動物の話す言葉をみんなが理解出来たら、彼らの待遇はもっと良くなりそうなのにね」

「なに急に……そりゃあ、まぁ、森林伐採とかで住処無くす子も減るかもだけど、別の問題も増えるんじゃないかな……」

「酷い目にあう生き物も減るだろうね。たまに、生き物いじめる系の動画が伸びてるけど本当はらわた煮えくりかえるよ。前にアリの巣にアルミ流す動画が流行ってた時は、投稿者全員特定して同じように家にアルミ流してやったわ」

「君もわりと容赦無いな……」


その様子を動画投稿したら結構伸びたけど何故かすぐに消されたなぁ。

おのれY◯uTubeめ。


「話が脱線したけど、流れ出たお湯の量で君のおおよその体重を特定、だっけ。君は一部に肉が多く付いてるから大体……」

「そんな話してないからっ、計算しないでっ」

「ジー」

「な、なに……?」


ゆらゆらと揺らめく透明なお湯の中ですら、自身の体を抱いて大事な部分を隠している。

そんな裸体をいつまでも眺めていたい気持ちもあるが……これでは彼女が休まらないだろう。


「仕方ねぇなぁ。これを使うよっ」

「……入浴剤?」

「そっ」


サラララ……

湯に溶けていく入浴剤。

直後、色が茶色へと変化していく。

まるで泥。

泥湯ってあるけどね。


「なにこれ。……ん? 甘い香り?」

「甘口カレーな入浴剤かもしれん」

「甘口でもスパイシーなのは消えないでしょ……ん、これは、チョコ?」

「正解っ」


ジャブジャブと手で湯を掻き混ぜると、湯は濃い目な茶色に。

僕らの裸体も完全に隠せるくらい。


「ネットで買ったやつが今日届いてね。このお風呂の壁掛け防水タブレットからAmaz◯n経由で。これで伸び伸び入浴出来るでしょ?」

「ま、まぁ」


チャプチャプ……

褐色の湯が彼女の谷間の窪みに溜まる。


「ツンツン」

「……どこに指突っ込んでんの」

「(谷間の窪みに湧いた)チョコの池」

「私はチョコの泉の精か何かなの……」

「自分を精霊呼ばわりとか不思議ちゃんだな?」

「今のは無しにして……」

「ここに斧を落としたら金のチョコ斧と銀のチョコ斧が出てくるの?」

「そんな、チョコボールのオマケみたいな……」

「今もあるのかなーエンゼル。子供時代、あのオマケが欲しすぎて箱買いして貰ったなー。毎日チョコボール食べられるってセレスが喜んでたっけ」

「プランさんほんと子供に甘いな……だからこんな捻くれて甘ったれた子に……」

「ひねり揚げってせんべい美味しいよね」

「甘かったりしょっぱかったり忙しいな……」


甘い匂いを嗅ぐとつい塩っ気が欲しくなるお年頃。


「んー、てかこの入浴剤、甘いのかな? (グイー)」

「ちょっ! 首伸ばしてどこから啜ろうとしてんのっ!?」

「泉から(ペロッ)うーん……無味。薬臭い?」

「そ、そりゃあそうでしょ……」

「甘かったら君の汗と混じって甘塩っぽさを楽しめたのに」

「甘いお風呂に入ったら体ベタベタになりそう……」

「そこは君のサキュバスパワーでお湯を甘くしろよ。甘美なエキスとか出せよ」

「そんな力ないから……出たらもう別の病気を疑うよ……」

「ったく、何も出来ねぇヤローだなっ。普通の女の子と何が違うんだっ」

「基本変わらないと思って……」

「ジー」

「こ、今度は何?」


湯船の中でもカヌレの顔は、普段と変わらず綺麗に整ったものだ。

普通の女の子だというなら、普通は……


「ペタペタ」

「ちょ、なに、人の顔触り始めて……」


「ちゅ」


「んんっ!? ちょ! 急になに!?」

「んぱんぱ……付けてるのはリップくらい、かな。メイクはしてない感じ?」

「今の行動は説明しない感じ……? え、えっと、化粧? 普段からやっても薄く、かな。今日は外の仕事だったし、特には……」

「この女の敵っ」

「誰目線……?」

「モブガールズにも僕と同じ台詞よく言われてそう」

「……まぁ、そうだけど……君やセレスちゃんも人の事言えないでしょ」

「そもそも思春期ニキビ面な男子生徒と違って、JKというお肌ピチピチな時期に化粧とか要らんでしょ」

「おじさんみたいな偏見を……女の子だってホルモンバランス云々で肌が荒れやすい時期なんだぞ」

「君も?」

「……まぁ、荒れはしないけど」

「やはり女の敵めっ、こうしてくれるっ」

「えッ!?」


チャプンッ!


ガバッと彼女を押し倒し……なんて行為とは真逆。


裸の彼女と向かい合う体勢にも満足したので、クルリと体を回し、相手に背中を預ける(座椅子にする)体勢に。


「も、もう……急に……」

「色々理由つけないとこの体勢になれないほどのシャイボーイな僕……」

「今更猫被っても手遅れだから……」

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