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161 会長とねっとりお着替え ※R15

モア(モブガールA)ちゃんが帰り、カヌレと二人きり。

今日はサキュバスのアンドナも所用で来られないらしいので、今日はこのままカヌレとの時間だ。


一度、彼女は着替えに自分の部屋に帰り、その間に僕は唐揚げを揚げ始める。

揚げ終わった頃、丁度、カヌレが戻って来て…………



ギュッ


「……ん?」


背中に、圧迫感。

圧迫感と、二つ分の重量感。

あっさり僕の背後を取るだなんて。


「どしたんだい? 二人きりだから遠慮なくハグった?」

「……(クンクン)……油くさい」

「そらそうよ」

「君っぽくない」

「くさいのは解釈違いか。これでダメなら野生のアニマルと触れ合った後の僕は比じゃ無いぜ?」

「……今度から」

「おん?」

「今度から、触れ合った後に私と会う時は、その前にシャワー浴びて来て」

「情熱的な文句だな。一緒に浴びれば光熱費節約だ」


スンスン

うなじに鼻をくっ付けてピクピク動かすカヌレ。

料理の為に普段のカヌレとおそろなポニーテールにしてたので、今の首裏の防御力はゼロ。


「くすぐったいんだけど?」

「ここは……まだマシかな」

「君、匂いフェチだったんだ」

「別に……限定的なだけ」

「偏食だなぁ」


随分、欲望に忠実な状態だ。

腹が減ったら飯を食い、眠くなったら眠り、ムラムラしたら犯すような。

被っていた真面目生徒会長な仮面は既になく、丸裸。

取り繕うつもりもないのは、正体をバラしたからだろうか。


「新鮮な僕のスメルを味わいたいんかぁ。じゃあ、お風呂入る? 沸いてるよ?」


……こくり。

背後で彼女が頷いた気配。

なんだか、そんな気はしないけれど、これがカヌレとの初入浴かぁ。


「んー、二人で脱衣所は狭いから、ここで脱ぐか。いや、脱がすか」

「え」

「ほら、こうやって向かい合って」


クルリ

ハグっていた彼女の手を抜け、身体を回し、顔を合わせる。


ボー……


濡れた瞳、口は半開き、少し熱っぽいボンヤリした顔。

蕩けた顔。

ムラムラしたが、押し倒すのはまだ我慢。


「はいバンザーイ」

「んっ……」


素直に両手を上げる彼女。

Tシャツが持ち上がり、おへそがチラリ。

すかさず腰の部分のシャツを掴むと、手の甲が脇腹に触れる。


「んっ……」


くすぐったそうな悩ましい息を漏らす彼女。

そのまま一気に、シャツを捲った。


グイッ


わお。

胸がデカ過ぎてつっかえた。

どんだけ日常生活に支障を及ぼしてんだこの肉塊は! 肉塊め!

僕は慎重に、引っ掛かってるシャツの裾を指先でつまみ、スルリとシャツをめくる。


ボンッ


なんて音はしなかったが、目の前のブツの迫力に、少し圧倒される。

大きい胸は既に見慣れたと思っていたが、いまだに、見る度に新鮮な気分と高揚感に満たされる。

ツンツンツツキたい欲求を、今は抑えてまずは観察だ。


黒と白のフリフリなブラ。

そういう感じのメイド服を想像して貰えば伝わりやすいか。

お嬢様らしく高そうなやつだ。

というか、このサイズだと特注だろうから、カヌレの好きな造形なのかもしれない。

今日は外で動く仕事(動物園)だったというのに、随分と可愛らしいのを着けているな。

それとも、帰った後にわざわざ着け変えたのか?


女の子には、勝負下着という概念がある。


殆どの男からしたら『すぐ脱がすんだから拘らなくても……』という思いだろうが、女の子側からしたら大事な事だ。


いわば、鎧。

いわば、戦闘服。

いわば、神聖な儀式を執り行う際に着る浄衣。


の、ようなもの。

その女の子の覚悟を、男は真剣に受け止めなければならない。


「……シャツ脱がすだけなのに時間掛け過ぎじゃない? バンザイしてる腕が疲れて来たし……あ、あと、じっくり見過ぎ……」

「ねっとり描写しないと失礼だろ?」

「誰にだ……」

「じゃ、ご要望にお応えしてさっさと脱がしてやる」

「ちょっ……!」


バッ! と、バンザイしたままのカヌレのシャツを一気に捲り上げる。

そのまま全脱ぎ! とはさせず、顔を隠した状態で止める。

ワキ、胸、お腹……全てが明るみに。


「……あの」

「ん?」

「前が見えないんだけど」

「ちょっと再確認を、ね。ふぅむ」

「再確認……?」

「顔を隠しても好きに気持ちが変わらないかって。君の容貌は魔性だからね。結果的に、僕の好感度に変化は一切なかった」

「ぅ、ぅぅ……別にそれ、こんな間抜けな格好の時じゃなくても……」

「しかし考えたら、君は躰も至高だからこの確認の結果は参考にならないね。良い躰してたらちょいブスでも問題無いのが男のサガだから」

「なら早く脱がせて……」

「ヨッと」


スルッ

今度こそ一気にシャツを取り払い。

上はブラ、下はデニムパンツ。


僕は両手の指を「」にして、フレームの中にカヌレをおさめ、


「うーむ、なんかこう、雑誌の女性下着ページみたいな綺麗な(エロくない)カットだな?」

「(ササッ)いちいちじっくり見ないでよ……」

「今更手で隠してもすぐに裸になるってのに。さ、次々」

「あっ……!」


デニムパンツのホックに手を掛け、下も脱がそうとして、


「こ、こっちは自分で脱ぐからっ」


ガシッと手を掴まれた。

「ふぅん」と、僕はそれを素直に聞き入れ、手を離し、


「それならそれでいいよ。さっ、脱いで」

「……見てるつもり?」

「女の子が自分から男の前で脱ぐのを眺めるのも乙なものよ」

「……どっちにしろ、君に損はないわけか」

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