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魔王の手帳  作者: Karionette
第三章 霊道
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訪問5




剣の意図はつかんだ




赤眼の状態を汲んでのことだろう




勘の鋭いあいつのことだ




ある意味では一番状況の理解が速い



赤眼の足を止めなければならない状況なのだろう






「薙くん。はやく」






そしてここにも行動の早いものが




初めて来たはずのこの屋敷を有無を言わさず進んでいく




その眼が緑色になっていることから、人という曖昧な知識よりも物体を探しているようだ






私にはわからない何かを






「薙くんは、おじいさんのところへ行く?」




「いや、必要ない。祖父は騒ぎが起きている最中にじっと座っているような人間ではない。

確実にこちらへ向かっている」






そして祖父へ尋ねたところで、それは答えにはなりえない


なぜなら祖父自身が事を起こしたとは考えにくいからだ




もしも祖父が霊を相手に敵視する考えならば


刀を握らせるよりもさきにそれらを学ばせる方を優先するだろう




名前をつけるよりも先に武器に触らせる祖父だ


彼は根っからの武闘派だといえる




ゆえに御堂家の本家ではなく、分家が行ったものと想定される


それも可能性の一部。あくまで想定だ。


分家にその類の知識はあったとしても、本件との関係の有無については、不明




赤眼が限界である状態だが、私たちは犯人を見つけているわけでも、手がかりさえ見つかったと言い難い



「大丈夫だよ。薙くん。僕の目的は犯人探しじゃないから。アカメさんを無事に帰すことだから」


「…方法があるのか?」


「まぁ、一応」



龍川の表情は決意に満ちていた



「そのためにはここの道具や場所が必要なんだ」

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