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魔王の手帳  作者: Karionette
第二章 殺害
70/219

殺害予告3







「――――という案件があった」




「……」




「まず間違いなく赤眼のことだろう」




「…薙くん。なんでこれ知ってるのか聞いていいかな」




「リアルタイムに見ていたからだ」




「そのサイトって裏サイトで、闇サイトで、やばいことしないと入れないところなんだよね?」




「そうでもない。罪は犯していない」




「だって…大変だとか何とか書いてあるよ」




「ただのハッキングだ。大したことはない。知識があればだれでもできる」




「・・・・・・・りょーかい」




「安心しろ。剣には言っていないし、言うつもりもない。ただ赤眼に報告と、龍川へ注意喚起せねばと思ってな」




「・・・・・」




「加えて、これを好機ととる。このGOLDという者を特定し、そこに向かえばいい」




「いや、特定できないらしいよ。アカメさん曰く」




「ほう。あの手帳で赤眼も知っていたか」




「うん。ほんとついさっき帰ったばっかり」




「そうか」




「ちなみにいつもこんなサイト見てたり仕事したりしてるの?」




「いや。私はここで多少データのやり取りをするくらいだ。いつもは見ていない」




「じゃ今回はなんで?」




「剣が私のPCをじっと見ていたからな。ああいうときは何かが起きる」




「………」




「それはいい。赤眼が特定できないというのは赤眼の能力下の話だろう?」




「それは、そうだろうね」




「ならば問題はない。私は別の方法でやる。赤眼にはまねのできない人の技だ」




「……?」




「特定したのちに一気に攻め込む。そこには剣もつれていく。

凛にも、そしてあの少女にもついてきてほしい。頼めるだろうか?」




「えーと。うん。朱鬼ちゃんにも言っておく」




「礼を言う。あとは私に任せろ」








ほんと、お前さ

何者なんだよ


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