殺害予告3
「――――という案件があった」
「……」
「まず間違いなく赤眼のことだろう」
「…薙くん。なんでこれ知ってるのか聞いていいかな」
「リアルタイムに見ていたからだ」
「そのサイトって裏サイトで、闇サイトで、やばいことしないと入れないところなんだよね?」
「そうでもない。罪は犯していない」
「だって…大変だとか何とか書いてあるよ」
「ただのハッキングだ。大したことはない。知識があればだれでもできる」
「・・・・・・・りょーかい」
「安心しろ。剣には言っていないし、言うつもりもない。ただ赤眼に報告と、龍川へ注意喚起せねばと思ってな」
「・・・・・」
「加えて、これを好機ととる。このGOLDという者を特定し、そこに向かえばいい」
「いや、特定できないらしいよ。アカメさん曰く」
「ほう。あの手帳で赤眼も知っていたか」
「うん。ほんとついさっき帰ったばっかり」
「そうか」
「ちなみにいつもこんなサイト見てたり仕事したりしてるの?」
「いや。私はここで多少データのやり取りをするくらいだ。いつもは見ていない」
「じゃ今回はなんで?」
「剣が私のPCをじっと見ていたからな。ああいうときは何かが起きる」
「………」
「それはいい。赤眼が特定できないというのは赤眼の能力下の話だろう?」
「それは、そうだろうね」
「ならば問題はない。私は別の方法でやる。赤眼にはまねのできない人の技だ」
「……?」
「特定したのちに一気に攻め込む。そこには剣もつれていく。
凛にも、そしてあの少女にもついてきてほしい。頼めるだろうか?」
「えーと。うん。朱鬼ちゃんにも言っておく」
「礼を言う。あとは私に任せろ」
薙
ほんと、お前さ
何者なんだよ




