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魔王の手帳  作者: Karionette
第二章 殺害
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殺害予告2





「…というものがきてな」




「…………」




「お前も危ないかもしれないから気を付けろよ」






こたつに潜ったアカメさんは、煎餅をかみ砕きながら言った






「……いや命狙われててそれ!?」






こんな悠長にしてていいわけがないでしょ


絶対くつろぐタイミングじゃない


というかもう温かいんだからこたつ片付けさせてよ






「まぁ騒いでも仕方ねーし」




「……」






よし。僕がしっかりしないと駄目なパターンだな。うん






「こう言ったらあれだけどさ。アカメさんって人間に殺されるの?」




「あー。どうだろ。殺されたことない」






そりゃそうでしょうね






「ただ、黒髪の俺は一応人間なわけだし。普通に死ぬのかもな」




「じゃあアカメさん側に逃げてたら?」




「無理だしやだ」






温かいお茶をすすりながら息をつくアカメさん






「俺はあちら側とこちら側。平等にいないといけねぇの。こっちに30分いたらあっちにも30分ってかんじに」




「……1日で考えると12時間ずつ?」




「そういうこと」




「…今更だけど、そろそろあちら側こちら側じゃわかりづらいんだけど」




「勝手に名前つけていいよ」






え。まじで


命名権もらっちゃっていいの?


それすごく名誉なことじゃ……ってのは置いといて、だ






「アカメさんって人間側に12時間もいるの?」




「まー。だいたいそんくらいはいる。丸1日あっち側にいて1日こっちにいることもあるけど。

こればっかりは感覚だから法則もよくわからん。

わかるのは、とりあえず2つの世界に平等の時間いないといけないってこと」




「居続けたらどうなるの?」




「なんか弱った。人間側に居続けるのも俺ら側に居続けるのもどっちもしんどい」




「どのくらい耐えれる?」




「さぁな。3日くらいかなー」






ということは3日間は最長で安全なわけだ


そしてその後の3日間は安全なところに逃げられない


となるなら、僕はその3日間を守ればいい






「凛。違う違う。俺はお前が狙われないかが心配だから言いに来たんだよ」




「……ん?」




「俺を守るとかドアホなお人よしだな。おまえは」






ひどいな!!






「俺が有象無象に殺られるわけねぇだろうが」






そうアカメさんは凄みのある笑みを浮かべた




……いや待てよ。この人楽しみにしてないか?






「してません」




「・・・・・・・・」




「してねーよ」




「・・・・・・本音は?」




「俺を殺そうとはいい度胸だな。全員ぶち殺してやる」






はいアウトー






「だって殺しに来るなら殺してやる。残酷にぎったんぎったんにな!

俺に法律の適用なんかねぇし!死んでからもこき使って拷問地獄にかけてやる!

誰に手を出したか思い知らせてやらねぇとなぁ!!!」






魔王 (アカメさん)に狙われるのが一番まずいことを知った






「……ま。だから俺はいいんだよ。あと御堂兄妹もいいんだよ。

カガシがいるとはいえ、お前はふつうの人間だからな。一応報告」




「うん。なるほどね。わかった」






御堂2人。もう人間扱いされてないのね






「ちなみにこのGOLDって人は…人なの?」




「憑りつかれたな。あの金シカに」




「だよねぇ…」




「あいつも大嫌いな人間にとり憑くほどって…頑張ってんなぁ」






笑いごとじゃないんだけどな……






「あ。朱鬼には言うなよ。絶対心配するから」




「善処します」






朱鬼ちゃんより剣ちゃんだよ


こんなの絶対聞かせられないや






かかってこいやぁぁぁぁぁぁあ!!!

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