都市伝説2
ひ「あ、貞子さん。こんにちは」
貞「ヌ。ひき子か…」
ひ「こちら側にいるとは珍しいですね」
貞「若殿に手助けをしテいた…」
ひ「なるほど」
貞「ひき子こそ、よくモ人間なぞ見ていられルな…」
ひ「やはり、いじめを止めたいんでしょうね。本能的に」
貞「私にはその対象ガないからナ…」
ひ「ビデオ見た人を呪い殺すなんて現代とは無縁ですしね」
貞「いや、新しイものではいんたーねっとでもイイらしい…」
ひ「貞子さんの都市伝説は進化が進みますねぇ」
貞「はやく忘れ去られたいモのだ…」
?「なかなかうまくいかないものよ」
ひ「あ。メリーさん」
メ「いまや電話の時代じゃないのに消えたりはしないわ」
貞「うム……」
メ「都市伝説で生まれたあたしたちは、忘れられることで消えることができる。
結構無茶難題なんじゃないかしら」
ひ「数100年はかかりそうですねぇ」
貞「私はモっとかかる…」
メ「貞子ちゃんは有名になりすぎてるから無理かもね」
貞「ウぬぅ…」
ひ「貞子さんは人間が都市伝説化したんですからお辛いでしょうね」
メ「あたしは人形だし、消えたいともさほど思わない」
ひ「私もです。ひき子とした1個体である感覚が強いんですよね」
貞「消えたイわけではないが、身に覚えのナいことで恐れラれるのは不愉快ダ…」
メ「そりゃ、そうだよね」
?「ポマードポマードポマード!!」
ひ「えっと…」
?「そんなんで消えるか――――!!」
メ「口裂け女!意味不明なこと叫びながらどっか行くな!こらー!!」
ひ「…彼女にも一応モデルがいらっしゃいましたね…」
貞「私ホど有名でハあるまい…」
ひ「こうしてみると都市伝説出身は女ばっかりですね。今度女子会しましょうか」
貞「ほゥ…?」
ひ「その時は子供ではあるけど、トイレの花子さんも誘いましょう」
貞「うム…。して、ひき子よ…」
ひ「はい?」
貞「引っ張るぞ引っ張るぞ…」
ひ「………」
貞「効かなイ…」
ひ「いや、効きますよ多少。ただそんなんで退治されるほど弱くないのもほんとですね」
貞「う、む…」
ひ「個人的には精神錯乱者って言われる方が胸にキます」
貞「私ニは、弱点ガない…」
ひ「ですねぇ…。でも貞子さんは傷もないから綺麗なままでいいですね」
貞「ひき子ノ顔の傷ハ、かっこいいと思ウぞ…」
ひ「ありがとうございます」
貞「ン…?」
ひ「どうしました?」
貞「少し、よくナい。若殿…」
紅「大丈夫、わかってる。都市伝説妖怪だからって全員理性的ってわけじゃねーもんなぁ」
ひ「手伝いますよ。赤眼さん」
貞「恩知らズの阿呆が…」
紅「貞子もひき子もそういう風にできてるんだから、ああなったって可笑しくはねぇんだよ」
ひ「それでも、おなじ都市伝説出身として許すまじ行為ですね」
貞「ひき子の言うトおり…」
紅「ほんとお前ら理性つよいよなー。んじゃみんなで行くか。打倒テケテケ」
ん?なんか近くにいるな




