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魔王の手帳  作者: Karionette
第一章 はじまり
56/219

自殺志願者・新






死にたい


死にたい


生きていたくない








生きていたっていいことあるか?


あるって保障はあるか?


ないのに生きろって言うな








首つり自殺は苦しそうだからいやだな


薬系も辛そう


楽に死ねないかな








疲れた


消えたい








外ではにこにこして


家ではいい子ちゃんのふり


きつい


もうきつい


やすませてくれよ






あーあ


また嘘つかれた


何度も何度もだ


でも僕も嘘をついたから何も言えない


僕が嘘をついたときは言葉の暴力の嵐だったけどね


僕にはできない


そんなひどいことできない


できるってことは僕は嫌われてるんだろうね








人の名前を書いたら死ぬノート


一番に自分の名前を書きたい








転生したらっていう小説を読んだ


チート能力があったりハーレムだったり


成りあがりだったりギャグだったり


所詮物語だ


僕なら転生したら絶望する


また人生をやらないといけないのかって死にたくなる


死にたいんだ


消えたいんだ








文句を言いたい


暴れたい


病院に行きたい


生きたいって思えるようになりたい


でもそんなこといったらどうなるか


怖い


言葉も暴力もどっちも怖い








自分という存在がなくなればいいのに


なかったことにできればいいのに








死にたい


消えたい








死にたいけど怖い


迷惑かけたくない


死にたくてたまらないのに迷惑とか考えるのがいやだ


何もかも投げ出して首を切りたくなる


車道に飛び出したり駅から飛び降りたくなる


何も考えずにできればいいのに


もっともっと馬鹿になりたかった








周りが寝静まった夜になにかみえた


幽霊だと思う


怖いけど優しい気もして


そこへ連れて行ってと心で唱えた








首つりは苦しそうでいやだ


薬は失敗する可能性がたかくていやだ


飛び降りは怖すぎる


手首をきるのは痛そうだ


練炭は準備できる環境がない


自殺は迷惑もお金もかかる


自分が死んだ後なんだから気にしなければいいのに








また幽霊が見えた


いくつもいる


ついに心が壊れたかな








事故の悲しいニュースがある


交通事故とかいろいろ


なんで僕の身に降りかかってきてくれないんだ


しょうがない死か、誰かを守って死ぬとか


そんな死に方ができればいいのに








幽霊さんお願いです


僕をつれていって


幽霊さんなら事故死にできる


自殺じゃないならしょうがない死だから








つれていくっていわれて


首をかまれた


痛い


痛くないはずだけど痛い


怖い


いやだ


こんな死に方はいやだ








何日も噛まれてる


痛いし変なあざはできるし怖い


いっそ首をつってやろうか








また噛まれた


体が動かない


包丁をもってた








昨日不思議なことがおきた


包丁で首をきろうとした


体が勝手に動いていた


首をぐりぐりとかみしめる幽霊を刺そうとしたのだ


怖くて痛くて痛くて体は勝手に動いた


そこに誰か来た


銀色の髪と赤い眼の男だ


彼は僕の首についてる幽霊を剥ぎ取ってぶん殴ってた


逃げるように霊たちは消えて彼と僕だけになった


彼はうんざりしたように言った




死にたきゃ死ね


だが他を頼るな。自分の力で死ね


苦痛も恐怖もあって当たり前だ


避けて通ることはできねぇ


一度限りの死なんだから最上級の苦しみ味わって死ね


その後は俺の管理下だ


放置はしねぇと約束する




そのあと僕の首の傷に触れた


その傷は彼の首について一瞬で治った








幽霊は見えなくなった


死にたい気持ちはあるけど彼の姿をふと思い出す


彼は怖かった


言うこともやることも怖かった


死んだあとにあんな上司ができるのは嫌だなと思う


最上級に苦しめって本気で言えるって怖いよ








死ぬこと自体への恐怖も苦痛も乗り越えて


死んだあとあんな上司に管理される怖さを乗り越えて


それができるようになるまでは生きるしかないかなって


そう思うことにした
















え。

俺の記憶消したらこいつ死ぬんかな

別にいいけど後味わるー…

いいや

いい感じに消しとこ


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