54/219
魔王の手帳
■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■
日記帳が燃える
アカメの日記帳は終わる
もはや俺のやってきた成果を綴る物でもなくなってたしな
灰から生まれるのは真っ黒い何か
舌打ちをする
まだ終わりではないらしい
「一人前には程遠いってか?教育係」
拾い上げたそれはアカメの日記帳ではない
まっさらなページから始まるそれは
「……魔王の手帳、か」
今はこれまで積み上げてきた均衡が崩れた異常事態
崩したのは俺だがそれについて後悔はもうない
いずれはこうなったと思うし俺や婆がいないとこんな事態になるなんて地盤として緩すぎる
だから 改革を
「俺は魔王ならしいからな」
手帳をとじる
凛に朱鬼、薙に剣
他にも妖怪やら霊やら手を貸してくれる奴はたくさんいる
さて 楽しもうじゃないか
■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■
次回、新章




