駅2・新
紅 3人は魂が抜かれてる。他2名はとられそうになってる。卓也は幽体離脱中
紅 どーせ説明したってわからねぇよ
紅 卓也、おまえはとりあえずこのまま真っ直ぐ行ったとこに寺があるから、そこを頼れ
A はぁ!?
C わたしは
紅 茜は口を開けなければ問題ない。絶対あけんなよ
紅 今から行く
D ねー、意味わからない。Bはなんでわかったの?
B まず、当然のように始まったチャットアプリだが、私はこのアプリ名を知らない
B そしてCの発言。今8時なのに夕方である。それを確認しようとしたが、私は端末上部に位置する現時刻を視認できなかった
D うげ。ほんとだ。時計わからんっていうかこのアプリ画面しかない
B 異常事態と認識した上でアプリの終了を意識するも不可。さらに突き詰めると私には指で文字を打ち込んでいる意識すらなかった
E あ…
A オレうってふ
C わたしもです
B そう。AとCは私と同様な状態におかれているわけではない
B 私とD,Fが同様の状況で、紅曰く私達の状態は危険なのだろう
D え。まじか
B くわえて文字を打ち込んでいる意識のない私たちには誤字すらない。チャットが初めてだというEにもだ。私個人には文字を書き直す意識もなかった
B 断言はできないが、私たちには肉体がない。死んでいるかは不明だが、それに近い状態と推測した。
紅 正解だ。すげぇな、お前
紅 お前なら戻れるかもしれない
紅 体は限りなく死に近いが、お前ら3人とも死んだわけじゃねーんだよ
紅 薙。口を閉じろ
紅 「ん」って言え
B 赤眼、私よりもより助かる者を優先してくれ
紅 あぁ。でも俺もすぐにはいけない。お前ならそこにいるからいけるんだよ
B 立っている大人とは私たちのことか。承知した。すぐにとりかかる。
「………こんなんだっけ?」




