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虐め3
わたしは自殺した
いじめが原因で自殺して
どうしても成仏する気になれなくてここにいる
いじめをしたクラスメイトが憎い
黙って放置した先生が憎い
学校という制度そのものが憎い
そう思っても何も出来なくて
こうして笑う彼らを見るだけだ
先輩幽霊のひきこさんみたいな力がほしい
欲しくても、手に入らないけど
それがもどかしかった
そんなある日、面白い人間の言葉を聞いた
復讐は生きてるうちにするしかない、と
今できるのは愛するものを愛することだ、と
その通りだと思った
できることをするしかないと思った
だから、彼に協力していじめっこたちを怖がらせた
逃げ惑う彼らの姿が愉快で胸が晴れていく
あの人のいじめっこだけではなくて、見つけたいじめっこは片っ端から追いかけた
ひき子さんに見つかっては連れ戻され、叱られたけどやめなかった
ちょっとだけひきこさんにひっぱってもらえるのが楽しいから…とかじゃないけど
やめるつもりなんて、なかった
ああ、あの女の子も同じか
よし。今日もわたしにできることをしよう
追っかけんなって
そろそろ霊がやったって広まりそうじゃねーか




