リュウ
タツカワ。お前はこの村の力を断て
あれが龍ならこの村から力を得ている
それを断てば消えるとはいかなくとも弱るだろう
シュキ。お前は村人を頼む
この村の人間は盟約を破ってでも人ではない存在を葬ろうとした人間だ
それに、あの人柱の存在は憎悪の対象らしい
1人も、どの生き物もここを通すな
他を相手する余裕はない
「何をしている。赤眼」
「な、何をって……お前の方こそ!」
「前々から思っていたが、お前のやり方は荒い」
「……薙。お前、その攻撃止めれるのかよ」
攻撃?
ああ、この男のものか
それはそうだろう
これも、荒い
「ほう。これはこれは。本来の己の体か」
「あなたを龍と推察する。今後、リュウと呼ぶがいいか?」
「好きにしろ。それよりも提案だ、御堂薙。己と契約しないか?」
「断る。私はお前を敵と見なしている。よって不可能だ」
「ほう?」
攻撃を弾き、後ろに下がる
大した威力だ
威力を抑えてなお、腕を砕かれるかと思った
なるほど……
人外とはさほど大したことないな
「お前、とんでもないこと考えただろ」
「………そうでもない」
「いや。たぶんお前がズレてるだけだ」
失礼な奴だな
「赤眼。現状の問題を言え」
「あ?」
「推定するに、お前とリュウでは肉体的性能差、能力的な性能差。どちらもに差がある。違うか?」
「………そうだけど??」
「キレるな。それはお前の力配分が問題しているのだろう?」
「まぁ、確かに100ある力を体に50、能力に50分けてる」
「そうか。ならば問題ない」
「あ?」
赤眼は存在するだけで力を使う
能力を使うのも同じ
分散させるから弱い
「私の体を使え」
ならば一点に絞らせればいいだけだ
………はぁ!????